「家具づくりをすべての人に解放するサービス」をコンセプトに開発。オンライン上で家具のテンプレートを選び、自分の部屋や身体にあったサイズに調整してオリジナル家具を出力でし、工房に依頼して完成品を作ってもらうことも、自身で工房に出向き、工房オーナーのサポートのもと、自ら作ることもできる。
注文した家具のデータは、米国産のCNCミリングマシン(コンピューター数値制御の切削機)「ShopBot」を保有する工房に即時に送られる。工房は、材料をセットし、ShopBotのスタートボタンを押すだけ。簡単にすばやくオーダーメイドの家具のパーツが出力できるため、オーダーメイドでもコストを抑えて製造することができるようになる。なお、家具パーツの組み立て・設置は自身で行う。
VUILDは、「欲しい暮らし」を「買う」ではなく「つくる」で解決できるようになれば、もっと自分らしく、喜びや達成感に満ちた生き方に出会えるとし、「EMARF」をきっかけに、住環境全ての解放を目指す。
デザインテンプレートは、VUILD以外の家具デザイナーも登録可能。テンプレートは、幅・奥行・高さなどのサイズや、角の丸などを細かく調整できる。価格は、テンプレートの種類、デザイン、工房によって変わり、オンライン上で簡単にチェックできる。さらに、システム利用料などを含めた総額を銀行振り込みで支払う。
ShopBotは全国35カ所に導入済みで、うち5カ箇所の工房オーナーのもとで生産する。さらに今後、ShopBotの導入・MARFの導入を進め、2020年に100拠点、23年には1000拠点を目指し、生産拠点を拡充していく。
新サービス「EMARF」の活用を視野に入れ、VUILDは、パナソニック、カインズ、面白法人カヤック、リビタ、LIFULL、富山県南砺市と連携。カインズの「カインズ工房」と連携して「カインズホーム 町田多摩境店」では、5月6日にEMARFを使ったワークショップを開催する。
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