ヨドバシカメラは4月19日から、ネット通販の「ヨドバシ・ドット・コム」で第一類医薬品の販売を開始する。大正製薬の育毛・養毛剤のリアップやアンファーのスカルプD、解熱鎮痛剤の第一三共のロキソニンSやライオンのバファリンEXなど74品目を揃え、そこから順次拡大していく。


 ヨドバシカメラは2014年8月から、マルチメディア川崎ルフロンとヨドバシ・ドット・コムで医薬品の取り扱いを開始しており、品揃えは約4500品目に上る。第一類医薬品はこれまで、マルチメディア川崎ルフロンによる店頭販売のみの対応だった。
 第一類医薬品の販売は、薬剤師が副作用などを説明した上で販売する必要があるため、薬剤師のいる時間帯でなければならないなど、ネット販売での対応は難しかった。ヨドバシ・ドット・コムでは、新たに専任薬剤師がネットで問診票を顧客とやり取りするなどして健康状態を確認し、健康状態や薬の飲み合わせ、症状に適した薬を提案できるようにした。
 ヨドバシカメラは、18年12月に酒類販売を店舗やネットで開始したり、19年4月には登山やスキーなどアウトドア用品の石井スポーツを買収するなど、家電以外の領域の品揃えを強化している。第一類医薬品のネット販売も、その一環とみられる。

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