「液体洗剤・柔軟剤」自動投入の機構は、フレームレスガラストップのふたを開けたときの正面左側に、中身が分かる二つのスケルトンタンクにある。左が柔軟剤用で約490ml、右が液体洗剤用で約390mlを投入できる。ちょうど、標準的な詰め替え用パウチ1本分が収まる容量だ。
タンクに洗剤や柔軟剤を投入する際は、上部の引き出しを引く。市販の洗剤や柔軟剤を違う銘柄に変えるときなどのために、タンクごと外して洗えるようになっている。
「洗剤や柔軟剤を投入するだけで、後は自動投入におまかせ」というのが究極の理想だが、実はまだそこまでにはなっていない。市場には実に多くの液体洗剤や柔軟剤が販売されており、それぞれ使用するのに適した量が異なるため、最初に初期設定を行う必要があるのだ。
この初期設定を怠ると、逆に洗剤や柔軟剤が適量に投入されなくなる。操作方法は簡単なので紹介しておきたい。
まず、洗剤や柔軟剤のボトルや詰め替えパウチには「使用量の目安」の表記がある。
この数字を確認したら、洗濯乾燥機本体の電源を入れて「洗剤」ボタンを5秒以上長押しする。すると液晶パネルに数字が表示されるので、この数字を、先の使用量の目安と同じ数字に合わせるのだ。
表示された数字は「予約」ボタンを押すと減り、「風呂水」ボタンを押すと増える。水30lに対する使用量の数字を合わせたら、「洗剤」ボタンを押せば初期設定作業は完了となる。
パナソニックのユーザー調査よると、「液体洗剤・柔軟剤」自動投入で購入時に魅力に感じたユーザーは85%と高かった。実際に使用してみた後の調査でも「期待以上に満足」(43.8%)と「期待通りに満足」(40.1%)を合わせ83%が満足している。
こうした影響もあり、18年9月~19年3月の同機能搭載のななめドラム洗濯乾燥機は前年同期比11%増の伸長につながったという。販売する際は、購入後の満足度も高いこの機能の使い方を丁寧に説明しておきたい。(BCN・細田 立圭志)
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