全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、8月の完全ワイヤレスイヤホンの販売台数は前年同月比176.5%と大幅に伸長した。首位を走るアップルも同比134.2%と好調だが、2位のソニーは276.3%とそれを上回る成長率で猛追している。
また、AVIOTブランドが話題のバリュートレードのような新鋭の活躍も目立つ。

 8月各週のメーカー別販売台数シェアでは、アップルが40%前後をキープしているものの、ソニーが最終週はシェアを20%台に乗せ、その差を詰めた。バリュートレードが10%手前、アップル傘下のビーツとハーマンインターナショナルが5%前後で推移している。
 同期間における販売台数ランキングでは、定番のAirPods with Charging Case(第2世代)が30.7%と相変わらず圧倒的だが、2位のソニー「WF-1000XM3」も12.5%と善戦。平均単価が約2万5000円と高単価ながら支持を得ている。一方、バリュートレードの売れ筋である「TE-D01g」は1万円を切るコスパが受けており、トレンドは多様化してきている。
 秋から年末商戦にかけては、多くの有力メーカーが新製品の投入を控えており、ランキングはさらに変動をみせることになりそうだ。果たして、AirPodsを上回るモデルは現れるのか。もし現れるのなら、大手のオーディオメーカーなのか、スタートアップなのか。見所満載の完全ワイヤレスイヤホン市場の伸長はまだまだ続きそうだ。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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