VR Japan(VRJ)は、コニカミノルタジャパンとNTTドコモの2社と共同で、19年12月に行った「ドコモ5Gオープンラボ Yotsuya」(オープンラボ)での5Gを活用した共同実証実験で、360度映像という大容量データを1秒以下の低遅延で配信することに成功した。

 実証実験では、オープンラボの5G環境下でVR Japanが所有する低遅延VRリアルタイム配信システム(VRJ配信システム)を用いて、コニカミノルタジャパンが提供する高機能ネットワークカメラ「MOBOTIX」で撮影した360度VR映像をVRゴーグルに何秒で配信できるかを検証し、配信時間1秒以下で実現できることを確認した。

 360度映像のリアルタイム配信による双方向コミュニケーションが実現したことで、医療教育分野の遠隔教育ソリューションや、建設現場の安全管理での遠隔監視ソリューションなど、さまざまな社会課題解決への活用が期待される。
 今後3社は、5Gとセキュリティを強化するための「ドコモオープンイノベーションクラウド」を活用した共同実証実験を2月に実施する予定。5Gに加えてドコモオープンイノベーションクラウドを用いることで、高いセキュリティを確保した低遅延配信の実現を目指す。
【関連記事】
【編集部座談会2020】5G時代にビジネスやライフスタイルはどう変わる?
5Gで変わるエレクトロニクスの形が見えた! 2020年CESの展示を振り返る
NTT東日本、ローカル5Gの活用先に選んだイベントは?
パナソニック、5G見据えた世界初のHDR対応眼鏡型VRグラス
VRに治療の苦痛を和らげる効果、レノボが米医療施設と共同研究で実証
編集部おすすめ