動画配信サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴは3月11日、大型イベント「ニコニコ超会議2020」と「闘会議2020」の開催を中止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府がイベントの自粛方針を打ち出したことや、来場者や関係者への影響を踏まえて中止を決定。
その代わり、今年は4月12日から「ニコニコネット超会議2020」をインターネット上で実施するという。

 “リアルとネットの融合”をテーマに毎年開催し今年9回目を迎えるニコニコ超会議と、今年で6回目を迎える闘会議は、ニコニコ動画に関わる、あらゆるコンテンツが集まるイベント。4月に幕張メッセで開催を予定していたが、現状を考慮して開催中止になった。すでに購入されたチケットやクラウドファンディングについては、すべて払い戻し対応をとる。
 両イベントが中止になった代わりに、4月12日~4月19日の計8日間にわたって、ニコニコネット超会議2020をネット上で開催する。ニコニコ超会議で人気のある企画やインターネット上で話題になったコンテンツをニコニコ生放送で配信する予定。また、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になったライブやイベントの再現を試みるという。
 4月18日~4月19日は幕張メッセのイベントホールから、伝統芸能と歌舞伎と最新技術が融合した「超歌舞伎 Supported by NTT」、最新の技術を用いたバーチャルキャラクターによる音楽ライブ「VTuber Fes Japan」「VOCALOID Fes」の生放送を行う。
 このほか、多数のイベントを用意する予定。開催内容の詳細については、3月下旬のニコニコ生放送での発表を予定している。特別協賛にはニコニコ超会議2020に引き続き、NTTが入る。
 ドワンゴの夏野剛代表取締役社長は、「こんな時だからこそピンチをチャンスに変え、ネットの力を集結させて、日本最大のインターネットの祭典としてニコニコネット超会議を開催します。
ユーザーの皆様の笑顔が集まる場所をネット上につくり、『そう来たかっ!』と思ってもらえるようなイベントにしたい」とコメント。どのようなコンテンツが並ぶのか、今から注目したい。
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