製紙メーカーの大王製紙は4月27日、不織布マスクの国内自社生産を開始すると発表。子会社エリエールプロダクトの栃木工場に、月1300万枚の生産が可能な生産設備1ラインを4月末に導入し、直ちに生産を開始する。


 同社は従来から不織布マスクの「エリエール ハイパーブロックマスク」や「エリエール +Water(プラス ウォーター)うるごごちマスク」を海外協力工場で生産・販売してきた。日本国内のマスク不足を解消するために安定的に供給ができるようにする。
 運転開始時は月産400万枚を予定。まずは感染対策で大量にマスクを必要とする機関や施設から優先して供給し、その後、一般ユーザー向けにも製造・販売する見込み。
 新設のラインに加えて2台目の加工機を増設することで、7月からは月産2600万枚の能力を持つ設備に増強する計画だという。
 日本のマスクの約8割が中国の生産に依存しているとも言われ問題となっている中、国内生産が見直されている。シャープやアイリスオーヤマ、パナソニックなどもマスクの自社生産に乗り出している。
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