メットライフ生命保険が全国の20~79歳の男女1万4100人を対象に2020年8月8日~17日に実施した老後に関する調査によると、83.5%が老後に関して「不安がある・やや不安がある」と回答した。

 年代別では、40代(89.7%)がもっとも高く、この傾向は18年・19年と同様だが、前年に比べ、60~70代のシニア層における不安度が4.8ポイント増加し、他の年代より高い傾向がみられた。

 老後に対する不安要因のトップ3は「お金」「健康」「認知症」で、60~70代に限ると「健康」「認知症」「自身の介護」「お金」の順となった。
 さらに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、約半数、48.7%「老後の不安が増えた」と回答。新型コロナウイルス感染症によって生じた、新たな老後への不安としては、「お金」や「健康」に次いで、20~30代では「仕事・学業」、40~50代では「両親の介護」がそれぞれ3位となった。
 また、老後への考え方や価値観に「新型コロナウイルス感染症による変化があった」という回答が29.6%に達し、年代別では60~70代(34.2%)がもっとも高かった。
 警察庁の速報や、消費者経済総研のまとめによると、今年7月以降、型コロナウイルス感染症に起因する自死数が増えており、新型コロナウイルス感染症への感染による死者数を上回っている。メットライフ生命保険の調査結果は、自死数急増の報道前に公表された。感染症対策と同時に、幅広い年代層に対し、老後や現状に対する不安・ストレスを取り除く対策が求められる。
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