全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、12月のタブレット端末の販売台数は前年同月比82.3%だった。大幅に落ち込んだが、2019年12月の市場が絶好調だったこともあり、高い水準は維持している。
同カテゴリで販売台数が前年を下回るのは20年4月以来、8カ月ぶりとなる。

 メーカー別では、特にトップシェアのアップルの落ち込みが目立った。68.9%と3割減となり、市場全体を押し下げた。2位のファーウェイも82.4%と不調だったが、後続のレノボが289.4%、NECが146.0%と好調。販売台数シェアでは、アップルが7カ月ぶりに6割を切った。
 シリーズ別では、新世代iPad Airの64GBモデルと256GBモデルがワンツーフィニッシュ。コスパの高い第8世代iPadより販売を伸ばしている。トップテンには、ファーウェイの「MediaPad」シリーズやNEC「LAVIE Tab E」がランクイン。Android勢が巻き返していることがうかがえる。(BCN・大蔵 大輔)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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