そんな寝坊や二度寝、布団の中でのダラダラを防ぐために生まれたサービスが「Mezamee(以下、メザミー)」だ。なんと寝坊すると課金されてしまうので、寝過ごしを強制的に防止する仕組みなんだとか。朝の時間を有意義なものにするためにメザミーを1週間ほど利用してみたので、感想を紹介しよう。
●寝坊時に課金される「覚悟の金額」を自分で設定!
メザミーは、日時や起床場所、クレジットカードを登録して使うWebサービス。会員登録や寝坊しなかった際は完全無料だが、設定した時間に起床場所から100m以上離れ、位置情報を送らなかった場合は強制的に課金されてしまうのが特徴だ。課金額はサイト内で「覚悟の金額」という言葉で表現され、最低100円から自分で自由に設定する仕組みになっている。
筆者は臆病風に吹かれて最低金額の100円を設定。時間も、のんびり朝食を摂ってから外出できるように10時30分とかなり遅めに設定した。早起き自体は苦手ではないので余裕だと思ったが、設定を完了させたときに「Are You Sure?」という文言とともに3秒間のカウントダウンがスタートしたのでドキドキしてしまった。カウントダウンの間に「×」をタップすると、課金設定を取り消せるようだ。
ちなみに、メザミーに目覚まし機能はないので要注意。寝坊を確実に防ぐには、別途アラーム等を設定する必要がある。
●無念の課金! この悔しさが次の寝坊を防止する
当日はあっさり起きられたので、10時30分までに余裕で起床場所から100m以上離れることができた。しかし、パン屋に入ったり別の用を済ませたりしているうちにメザミーのことをすっかり忘れ、位置情報を送信するのを失念! しっかり起きていたのに無念の課金となってしまった。たかが100円とはいえ、自分のうっかりによって無駄に課金してしまったので大ショック。寝坊癖の克服理由に「会社に迷惑をかけた」「信頼関係を壊してしまった」といった後悔系のものがあるが、今後は「メザミーに課金されてしまったから」というのも入ってくるだろう。
この悔しさがバネとなり、次に設定した日時は寝坊もせず、位置情報を送信するのも忘れず、無事に無課金で朝を過ごせた。位置情報を送ったときに表示される「Have a Nice Day」という文言が、快適な朝を送れるように背中を押してくれているような感じがして心地いい。
現段階では、メザミーは1日ごとに起床時間と金額を設定する仕組みになっている。「平日は常に設定しておきたい」という人には手間だが、不本意な課金を防げるので筆者は気に入っている。
ただ「起きた」ボタンをタップすればいいのではなく、必ず起床場所から100m離れないといけないので、嫌でもベッドから離れられるというのがメザミーの魅力だ。大切な約束の時間に遅れたくない、朝活で有意義な時間を過ごしたいのにダラダラしてしまうという人は、試してみる価値があるだろう。(TEKIKAKU・山崎理香子)
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