国内5大オンライン証券とよばれる残り3社のうち、マネックス証券は、提携カードの「マネックスカード」を5月19日に発行開始し、同様の投信積立カード決済サービスを今年冬以降に開始予定。auカブコム証券も、既にPontaポイントで投資信託を購入できるサービスを展開しているので、将来的に各社とも「クレカ積立」に対応すると予想するが、今年夏の時点では、VポイントがたまるSBI証券×三井住友カード、楽天ポイントがたまる楽天証券×楽天カードのいずれか、または両方が選択肢となる。
共通するメリットは、通常の買い物と同じ後払い、積立額に応じたポイント付与、カード決済限定の各種キャンペーン。デメリットは、証券会社とクレジットカードの組み合わせに指定があり、新規の証券口座開設手続き、クレジットカードの新規入会手続き、各種設定などに慣れていないと面倒だ。
●スタートダッシュキャンペーン中、計30万円の積み立てで4500円相当もらえる
クレジットカードによる投資信託購入は月5万円が上限となり、楽天証券の楽天カードクレジット決済がポイント還元率1%なので、月5万円の積立金額指定で楽天カード決済で投資信託を購入した場合、後日500ポイント獲得できる。
SBI証券の三井住友カード つみたて投資のポイント還元率は0.5%。ただし、6月30日~12月10日の「スタートダッシュキャンペーン」期間中は、ポイント還元率を通常の3倍の1.5%に引き上げる。つまり、月5万円の金額指定で三井住友カードで投資信託を購入した場合、後日750ポイント獲得できる。初回の積立設定締切日は7月10日で、以降、最大6回分適用されるので、6カ月間・合計30万円分の投資信託の積立購入で合計4500ポイント得られる。
SBI証券、楽天証券で取り扱う投資信託は全て購入時手数料がかからず、売却時も手数料がかからない。売却時に利益が出ていると所得税・住民税(2037年末までは復興特別所得税を上乗せして20.315%)が徴収されるが、NISA口座ならそれも非課税だ。
一部の証券会社とクレジットカードが本腰を入れ始めた、こうした投信積立のカード決済は、カード会社・証券会社・個人それぞれにメリットがある。(BCN・嵯峨野 芙美)
【関連記事】
SBI証券の「三井住友カード つみたて投資」の詳細判明 期間限定で1.5%還元
1%還元の提携クレジットカード「マネックスカード」 5月19日発行開始
「NISA/つみたてNISA」の特徴を解説 いま始めるなら?
給与支払いデジタル化解禁・早期実施に賛成する理由
ポイントで投資信託を始める! お得なクレジットカードは?