2018年7月の販売台数を基に算出した指数で、ノートPC市場は3年前の水準にまで落ち込んだことが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかとなった。

 ノートPC市場を振り返ると、18年7-19年8月まで年末年始と年度末の需要により指数が上昇する外的要因のない推移をした。
しかし消費増税に備え、19年9月に駆け込み需要が発生し指数は184.9に跳ね上がり、増税当月の10月には反動減で72.7まで落ち込んだ。20年1月のWindows7 のサポート終了(Win7 EOS)に備え、買い替え需要が始まった19年12月に182.1、Win7 EOS当月の20年1月は230.5に達した。4月以降は、新型コロナによる在宅勤務や学校のリモート授業の広がりを背景に特需が発生。21年3月に200.7に達した後、徐々に落ち着きを取り戻し、4月から前年を下回り始めた。その後6月には19年、7月には18年の水準にまで落ち込んでいる。
 Win7 EOSやコロナ特需により新機種への買い替えが促進され、買い替え需要が収束していくことは確実だ。そこに追い打ちをかける要因として、半導体不足がパソコンの供給(出荷)に 影響を及ぼすことを各メーカーが想定しており、今後更に販売台数が減少していくことは容易に想像できる。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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