昨年1月時点での販売前年比は台数で82.7%、金額も74.3%と振るわなかった。ところが、新型コロナウイルス感染症が拡大し、テレワーク需要が顕在化し始めた5月以降販売が伸び始めた。以降、今年3月までおおむね2桁増のペースで販売は推移。この4月以降は、昨年の反動減でマイナスに転じたものの、8月は台数102.7%、金額106.5%と前年を上回った。平均単価(税抜き、以下同)も上昇しており、昨年1月の3780円からこの8月では4580円と2割以上も上昇している。
製品カテゴリー別の販売台数構成比では、机上に置いて使う「デスクスタンド型」が7割以上を占める主流の製品群。次いで、机などに取り付けるタイプの「クランプ型」が1割強。これら机で使用する製品が8割以上を占める。
光源の色別では、最も多いのが太陽光に近い「昼白色」で3割強。太陽光よりやや青みがかった「昼光色」が2割、蛍光灯の光に近い「白色」が1割強、黄色みがかった「電球色」が4%前後。また、明るさを調整する調光機能が付いたものが8割弱を占める。また、最近の特徴では、ワイヤレス充電機能を備えた製品が伸びており、照明器具プラスアルファの機能を実現する製品が伸びそうだ。
メーカー別では、3割前後の販売台数シェアを握るオーム電機がトップ。アイリスオーヤマ、パナソニック、ヤザワコーポレーション、ヤマダ照明と続く。トップシェアのオーム電機は平均単価が2500円前後と安価。室内照明や卓上の明るい照明に加え、補助的な照明ニーズもとらえている。続くアイリスオーヤマは、6月以降シェアを大きく伸ばした。ワイヤレス充電器付きで3000円台のモデルの売り上げがけん引。6月にはオーム電機を追い抜きトップシェアに立つ場面もあった。
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