グローバルECサービスを運営するBEENOSは、「BEENOS 越境EC 世界ヒットランキング 2021」を発表した。2021年の消費キーワードは「世界同時 消費」だという。


 21年もコロナ禍の影響でリアルでの移動に制限が続いている。一方でオンラインのグローバル化が進んだことで、コンテンツをきっかけに世界で同時に消費が生まれた。Netflixで世界同時配信された「イカゲーム」の大ヒットがその一例だ。
 BEENOSが手掛ける海外代理購入サービス「Buyee」にも世相が現れている。21年第4四半期の流通総額は前年同期比51.2%増で過去最高を更新。越境ECの世界人気TOP5は、1位「おもちゃ、ゲーム」(前年同期比100%増)、2位「ファッション」(同63%増)、3位「アクセサリ、時計」(62%増)、4位「家電、AV、カメラ」(56%増)、5位「自動車、オートバイ」(53%増)だった。
 世界的には日本の「エンタメ」「ファッション」の需要が高いという。動画配信サイトやSNSなどの共通プラットフォームからの情報発信でファンを増やしたコンテンツやブランドがさらに人気を伸ばした。
 エンタメジャンルの人気商品は「トレーディングカード」。Buyeeでは投資目的での需要が高まり、前年同期比で3.44倍に拡大した。また、海外対応とローカライズで流通を拡大させているのが「VTuber」関連。世界市場を狙ったバイリンガルなコンテンツが奏功し、関連商品の流通は前年比18.99倍と、海外で急速に人気となっている。
また、「ファミコン」関連商品も前年同期比2.34倍と伸びた。
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