現在日本で8Kテレビを販売しているのはシャープ、LG、ソニーの3社のみ。これまで発売されたラインアップ数も累計で24モデルと少ない。テレビ全体に占める8Kテレビの販売構成比は、この10月時点の販売台数でわずか0.5%、販売金額でも1.2%にすぎない。ただ、19年までは0.1%、販売金額構成比でも1%未満の水準だったことを考えると、存在感は徐々に増してきいることがわかる。足元では伸び悩んでいたが、6月発売のモデルが貢献し10月の時点で、これまでのピークだった20年2月の販売台数構成比0.6%に迫っている。
価格は徐々に下がっている。例えば18年10月の平均単価(税抜き、以下同)は76万2000円。19年10月には41万1000円まで下がった。20年に入ると20万円台まで下がり、この8月には19万4000円と初めて20万円を割った。しかし、9月は21万6000円、10月は21万8000円と再び20万円台に戻している。足元ではあまり大きな価格の下落は生じていない。
最も売れているサイズは60インチ。おおむね市場の7割台を占めてきた。この夏以降は70インチモデルが台頭。60インチは6割台まで構成比が下がってきた。70インチモデルは、8月には37.8%まで急伸。9月、10月も3割台を維持している。
「AQUOS XLED」シリーズでさらに8Kテレビを強化するシャープ。これまで常に9割以上のシェアを維持してきた8Kのトップシェアメーカーだ。とはいえ、コンテンツがなければ普及もままならない。BSも含めた放送波の8K化は遅々として進まず、8Kの実力を発揮する場面が少ないことも、今一つ販売に勢いがつかない要因でもある。新製品ではOSにAndroidを採用。YouTubeの8K動画再生にも対応し、ストリーミング環境の充実で8Kの新たな活路を見いだそうとしている。動意づいた8Kテレビの余勢を駆って、この年末商戦からどこまで売り上げを伸ばせるか。今後の普及の速さを示す指針になるだろう。(BCN・道越一郎)
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