バーチャル秋葉原では、PC用のアプリやVRゴーグル、ウェブブラウザを通じて、世界中のどこからでもいつでも秋葉原の魅力を楽しむことができる。
バーチャル秋葉原は、地域の事業者の賛同を得ながら、メインストリートの一つ、中央通りの万世橋から明神下交差点までのエリアや「神田明神」をバーチャル空間に再現した。地域・企業・クリエイター・ファンをXR(ExtendedReality)でつなげることで地域経済の活性化を促し、コンテンツ市場のさらなる拡大と新たな“秋葉原ファン”の創出を図る。
具体的には、秋葉原の景観の特徴である商標の看板などまで、地域の事業者の協力によって再現。一部のバーチャルショップでは商品などの陳列ができるスペースを設け、ECサイトに誘導して購買につなげることもできる。
空間内には、利用者の分身であるアバターが集まり同時に映像を視聴するウォッチパーティーのモニターや、商品・作品が展示できるショップやギャラリー、広告サイネージなどを配置する。企業はコンテンツを提供し、実装するだけでバーチャル秋葉原に参画できる。
アニメやマンガのIPの取り扱いのほか、コンテンツホルダーとの新たな取り組みとして、クリエイターによる同IPの二次創作を可能とするビジネススキームを構築し、空間内で展示販売する。コンテンツはNFT(非代替性トークン)で管理し、健全な創作ビジネスの循環を実現する。
北米を中心としたアニメファンが交流するMyAnimeList(マイアニメリスト)と連携し、海外アニメファンの集客を行い、世界中のアニメファンの交流の場を作る。また、海外のクリエイターとファンが集うMediBang(メディバン)と連携し、クリエイターによる二次創作作品の展示販売を行うなど、海外ユーザーに向けた認知拡大を行う。
さらに、様々なIPとコラボレーションしたイベントやIPの二次創作プロジェクトを順次展開していく予定。
「電音部×バーチャル秋葉原 supported by ASOBISTORE」(ウェブブラウザ版のみ、4月6日まで公開予定)では、バンダイナムコエンターテインメント公式エンタメコマースサイト「アソビストア」がバーチャル秋葉原に出店し、ダンスミュージックをテーマにした音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」の商品をバーチャル空間内のショップで販売する。また、空間内のビジュアルジャック、コンテンツ視聴できるウォッチパーティーを予定している。
「昭和百年展」(4月11日から公開予定)では、東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAで実施した新進クリエイター20人による企画展の作品をバーチャル秋葉原で展示する。作品をモチーフにしたグッズ販売なども予定している。
細田守監督最新作・映画『竜とそばかすの姫』BD・DVD販売記念企画(4月中旬以降公開予定)では、BD・DVD販売に合わせて、作品の魅力を訴求する場面写真の展示やプロモーション動画の配信を予定。リアルな家電量販店と連動した販売企画も予定している。
「神田明神」歴史紹介(4月中旬以降公開予定)では、神田明神の境内を散策できるVR空間を一般公開する。神田明神や東京の歴史文化を知る史料展示などを予定している。
今後、DNPはAKIBA観光協議会とバーチャル秋葉原委員会の参加企業・団体や協業パートナーとの連携のもと、空間の活用プランやサービスメニューを拡張するなど、企業やクリエイター、ファンがバーチャル秋葉原に参加しやすい環境を整備していく。また、「ジャンク通り(通称)」や「駅前広場」などの空間の拡張を行い、幅広く秋葉原の魅力を発信すると同時に、XR技術を通じてリアルな秋葉原との連動を強化することで、さらなる地域活性化を目指す。
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