●首都圏む東日本の8万3000人に影響
今回のKDDIの通信障害では、東京都など首都圏を含む東日本エリアの最大8万3000人に影響が及んだ。
原因は、音声用ネットワークに接続するための接続点となる音声用PGW(パケットデータ・ネットワーク・ゲートウェイ)の設備故障によるもので、該当する設備を切り離すことで回復した。データ通信に影響はなかった。
KDDIでは、音声通話が利用できない場合は、電話機の電源や機内モードのOFF・ON操作をするように促している。
●7月の大規模通信障害と似ている
データ通信に影響がなかった点や緊急電話がつながらない、音声用PGWの故障、異常が疑われる設備の切り離しによる回復、電話機の電源のOFF・ON操作による対処など、7月2日に全国で2日半にわたって発生した大規模通信障害と類似する点がある。
7月の大規模通信障害では、通常通りのルータのメンテナンス作業で新旧手順書を間違って指示してしまった誤設定をきっかけに通信断(片方向の信号だけが通過する特殊なネットワーク状態)が発生。端末やPGW設備から大量のデータが再送され、LTEネットワーク上における音声サービス用のVoLTE交換機や加入者DBにアクセスが集中し、全国規模で長時間に及ぶ通信障害が発生した。
通信障害が回復に向かったのは、全国に18台あるVoLTE交換機のうち異常のある6台をネットワークから切り離したことだった。7月29日の会見でKDDIの高橋誠代表取締役社長は「入り口でトラヒックを守る門番であるはずのゲートウェイ自体が再送を繰り返してしまった。なかなか想定できていなかったことで、大きな反省点」と語ると同時に、今後も同じような通信障害が発生した場合について「同じような障害が起きても、少し工夫することで再発防止するように対処しているのでその点は安心してほしい」と説明していた。
●「お詫び」の200円を返金中
8月24日は45分間で回復したが、21時台のゴールデンタイムに発生した。また、7月の大規模通信障害の「お詫び」として請求額から200円の減算(povoは1GB/3日間のデータトッピング進呈)する「返金」対応をしている最中での出来事だった。
総務省による行政指導も受けた大規模通信障害から、間もなく2カ月になろうとする中、KDDIの通信は完全回復とはいい難い、不安定な状態が続いているようだ。
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