Appleは12月13日に、iOS 16.2、iPadOS 16.2、macOS Ventura 13.1向けの新たなアプリ「フリーボード」の提供を開始した。

 「フリーボード」は、クリエイティブなブレインストーミングと共同作業のために設計したアプリで、アイデアをスケッチしたり、コメントを追加したり、図を描いたりするための、多彩なブラシスタイルやカラーのオプションを用意している。

 iPhoneとiPadなら、キャンバス上のどこにでも指で文字を書いたり、絵を描いたりできるほか、Apple Pencilにも対応する。
 写真、ビデオ、オーディオ、書類、PDF、ウェブサイトや地図の位置情報へのリンク、付せん、図形、図表といった、さまざまな種類のファイルに対応しており、iPhoneやiPadのカメラを使えば、画像やスキャンした文書を直接ボードに挿入することが可能となっている。また、多数の図形を収録するライブラリでは、700超のオプションから選択でき、色やサイズの変更やテキストの追加が可能なほか、自身が作成した図形の保存にも対応する。
 ボードには、ファイルやアプリケーション、macOSのFinderなどから、ファイルを直接ドラッグ&ドロップでき、配置ガイドによってボードを常に整理された状態に保てる。ファイルルックによって、ボードから離れることなくコンテンツをダブルタップしてプレビューしたり、複数のビデオを同時再生してダイナミックに表示したりできる。また、画像やPDFといったコンテンツのボード上への固定も可能で、共同作業の参加者による注釈の追加にも対応している。
 インターネットを経由して、同じボード上で最大100名での共同作業に対応しており、ボードをメッセージのスレッドにドラッグ&ドロップするだけで、他のユーザーを招待できる。スレッド内のメンバー全員が自動でボードに招待されるので、直ちに共同作業を始められ、メンバーの誰かが編集を行うと、メッセージのスレッドの最上にアクティビティのアップデートが表示される。
 さらに、「FaceTime」が組み込まれているので、画面右上の共同作業のボタンをタップすることで、ボード内でのFaceTime通話の開始が可能になっている。ボードはiPhone、iPad、Mac間で同期され、ユーザーは他のユーザーの招待に加えて、ボードのPDFでの書き出しやスクリーンショットの撮影もできる。
 新アプリ「フリーボード」はiOS 16.2、iPadOS 16.2、macOS Ventura 13.1にアップデートすると無料で利用できる。
【関連記事】
デザイン刷新の第10世代「iPad」 モバイルPC以上の便利使い方法
Apple、カラフルなUSB-C対応新iPad 10.9インチ
「iPhone 14」シリーズ、9月16日から順次発売 「Plus」復活
アップデートするだけでロック画面が大きく進化! 覚えておきたい「iOS 16」のロック画面カスタム術
新MacBook Airレビュー ビジネスシーンにも役立つ「三つの進化」
編集部おすすめ