●9種類のExcelライクなフォームコントロールを追加
「SpreadJS」は、ウェブアプリケーションでMicrosoft ExcelライクなUI(ユーザーインターフェース)を実現するJavaScript製品。
今回リリースされる「SpreadJS V16J」では、ボタンやチェックボックスなどをはじめとする9種類のExcelライクなフォームコントロールを追加し、Excel入出力機能を活用することでフォームコントロールを配置したワークシートをExcelに出力したり、インポートしたExcelファイルに含まれるフォームコントロールをSpreadJS上で利用したりできる。
新しいファイルフォーマット(SJS形式)の採用によって、SpreadJSデータの保存や読み込みが可能になり、ライブラリ本体に加えてSpreadJSデザイナも新形式によるデータの保存や読み込みに対応する。新ファイルフォーマットは、データ構造の最適化が行われており、従来のSSJSON形式と比較して大幅に小さいサイズでSpreadJSデータを保存できるようになった。
新しいファイルフォーマットをベースとするExcel入出力機能も利用可能となり、従来よりも高速なExcelのインポート/エクスポートを実現している。
テーブルシートでは、データの階層表示ができるようになり、シート上の各階層データはUIによる折りたたみや展開に対応した。
また、階層ごとに画像を設定したり、階層の親子関係と連動して動作するチェックボックスを設定したりすることも可能なほか、コンテキストメニューや新しく追加されたAPIを利用すれば、階層レベルの上げ/下げや指定階層に対するレコードの追加といった操作もできる。
さらに、本体ライブラリとあわせてSpreadJSデザイナおよびリボンコンテナでも階層データをサポートし、ザイナ・リボンコンテナの[データソース]画面ではテーブルシートに設定する階層データの種類やサマリー数式、階層ごとに表示する画像などの設定が可能となっている。
テーブルシートパネルのフィールドエリアでは、リレーショナルデータのツリー表示に対応するとともに、SpreadJSデザイナ・リボンコンテナの[データソース]画面でも、リレーショナルデータをツリー形式で表示できる。
新たに「販売管理」と「売上明細」のサンプルアプリケーションが追加され、日本の業務システムで求められることの多い受注管理や売上管理、請求管理といった処理をSpreadJSで実現している。サンプルアプリでは、グループ化や条件付き書式、チャートやピボットテーブルをはじめとする、豊富な機能の活用例をオンラインデモにて確かめられる。
そのほか、Angularの最新バージョンである「Angular 15」に対応するとともに、フロントエンド開発で人気のフレームワークであるNext.js、Nuxt.js上での利用に対応した。
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