全国保険医団体連合会が5月29日に発表した「マイナ保険証、オンライン資格確認医療現場・患者トラブル調査」によると、マイナンバーカードと一体化した保険証(マイナ保険証)のトラブルは約6割に達した。オンライン資格確認の運用を開始した医療機関(2385件)のうち、「トラブルがあった」との回答が59.9%(1429件)。
なお、調査は27の保険医協会・保険医会の会員医療機関で2874件の回答があった。

●古い保険証が切り替わっていないのが主原因
 トラブルの種類は、「無効・該当なしと表示され被保険者の資格情報が正しく反映されない」が67.0%と最多。転職・退職、結婚、出産などによって加入形態が切り替わり、データ上で古い保険証が切り替わっていないことによるトラブルという。なお、「他人の情報が紐づけられていた」との回答は少なくても37件が報告。茨城県保険医協会の調査では、本人以外の複数人の情報が閲覧できる事例が報告されたとのことだ。
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