【こっそりミームを教えます・102】 ネット上のミームは時代によって移り変わるもの。今回紹介する「インターネット老人会」は、現在流行っているミームとは違う時代のミームなどが話題になった際などに使われることが多い。


●“ネット老人度テスト”も作られ話題に
 「インターネット老人会」とは、インターネット黎明期(1990年代後半~2000年代前半)にネットに慣れ親しんでいた世代を指す呼称だ。現在はSNSのハッシュタグに「インターネット老人会」をつけることで、当時のネット時代を懐かしむ人たちとつながることもできる。
 SNSが生活の一部になっている現代とは異なり、当時のネット世界は特殊だった。「ggrks(ググレカス)」や「キリ番」、「ネチケット」などのネットミームもたくさん生まれている。
 「ggrks」とは「ネットで安易に質問しないで自分で調べろよ」という教えのことで、「キリ番」は3000や10000などのキリの良い数字を指す。個人ホームページのカウンターで訪問者数を計測し、キリ番の人には特典が付く、といったイベントごともあった(当時は「キリ番を踏む」と言われていた)。
 インターネット老人会世代は現在の30~40代が多いと推測されるが、最近は「パソ通時代」や「ガラケー時代」も含めて称されることが多いよう。
 「パソ通」とは「パソコン通信」のことで、ネット普及以前のコンピュータネットワークを指す。「ガラケー時代」はその名の通りガラケー全盛期の時代のこと。携帯の着メロを自作していた頃を指す。現代のSNS世代より古い世代を「インターネット老人会」としてまとめることも多い。
 しかし世代間ギャップを煽る目的で、あえて「インターネット老人会」のタグが付くこともあるようなので注意が必要だ。
ちなみにネット老人度を計測する「ネット老人会クイズ」なるものもあるので、気になる方は試してみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)
「インターネット老人会」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード
・ブルプロ
・ゲルテナ展
・ヴァルモニカ
・メメント
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
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