今回は2001年4月のパソコン用のモニター市場について。当時、BCNが収集したデータを使って、種類別の構成比を算出したところ、CRT(ブラウン管)が6割、LCD(液晶)が4割だった。
また、平均画面サイズはCRTが17.0インチだったのに対し、LCDでは15.2インチ。画面サイズが小さいにも関わらず、LCDの平均単価はCRTの2倍以上だったこともあり、当時はまだCRTが主流だった。

 01年4月時点のPCモニター市場のメーカーシェアは、NEC三菱が19.9%で首位。2位以下は、SOTEC(10.9%)、ソニー(10.3%)、SAMSUNG(8.9%)と続いた。ほかに、現在はマウスコンピューターに吸収合併されたイーヤマ販売や、今はEIZOに社名変更したナナオなども上位だった。首位のNEC三菱は00年に三菱とNECが共同出資して設立、主力製品はDiamondtronやDiamondscanなど。またソニーのCRTはトリニトロン管を採用した製品がシェアを押し上げていた。
 次に、画面サイズ帯別の販売台数構成比では、15-17インチ未満(47.0%)と17-19インチ未満(40.8%)がボリュームゾーンだった。市場全体の平均画面サイズは16.3インチで、種類別では、CRTが17.0インチ、LCDが15.2インチだった。23年8月のLCDにおける平均画面サイズは25.3インチであることを考えると、この20年強で平均画面サイズは10インチも大きくなっている。
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