各参加者のプレゼンテーションに基づいて実施した審査の結果、最も多く最優秀賞を獲得したのは開催地の香港。「BUSINESS SERVICES-Professional Solutions」部門を始め、「TECHNOLOGY-Artificial Intelligence of the Year」部門、「TECHNOLOGY-Business Data Analytics of the Year」部門など、7部門で最優秀賞を獲得した。次いで多かったのがタイ。「TECHNOLOGY-Internet of Things of the Year」部門を始め、小中学生を対象とする「STUDENT-Junior Student(Group A)」部門など4部門で最優秀賞を獲得した。
「STUDENT-Junior Student(Group A)」部門で最優秀賞を獲得した作品「BokBox」は、タイの名門校「Bangkok Christian College」の中学生3人組によるもの。子供のプログラミング学習用の教材を開発して高い評価を得た。習熟度に合わせて3種類の犬型ロボットを用意。それぞれのレベルでプログラミングを学ぶことができる。しっかりと作り込まれた学習用テキストやロゴなども同時に制作し、タイでは数々の賞を受けたという。プレゼンテーションでは開発の経緯や概要、ビジネスモデルなども提示され、中学生の作品とは思えないほど高度な内容だった。
同じく「STUDENT-Junior Student (Group A)」部門で優秀賞を獲得したのは、香港の「C.C.C Heep Woh Primary School (Cheung Sha Wan)」チーム。中学生1名と小学生3名の4人組が開発したのは「Intelligent Paper Sorter」。アジアで紙が莫大に消費されていることに着目し、再生可能な紙を、カメラとAIを組み合わせてより分ける装置だ。レゴブロックとBBCのmicro:bitを組み合わせた素朴なつくりだったが、審査会でもしっかりと動作し、設計通り紙を分別することに成功させた。
今回、日本から出席したのは、大和研究所(YCRG)の伊藤整一CEO。網屋の創業者で現在は同社の顧問も務める。
※APICTAの加盟16エコノミーの内訳は、日本のほか、オーストラリア、バングラデシュ、ブルネイ、中国、台湾、香港、インドネシア、マカオ、マレーシア、ミャンマー、パキスタン、シンガポール、スリランカ、タイ、ベトナム
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