三多麺食を出て、食後のコーヒーが飲める店を探した。コーヒーの香りが漂う、やたら人が多い店があったので入ろうかと思えば、そこは「ブルーボトルコーヒー」の香港1号店。ちょっと面白みに欠けるので、地場の店を探してさらに歩くと、何とかCAFEと書いてある店を発見した。ここならうまいコーヒーが飲めそうだ。入店してオーダー。コーヒーだけでは寂しいので、ちょっとしたデザートとして、アイスクリーム付きのクレープも一緒に頼んだ。コーヒーはかなりの薄味だったが、クレープは絶品。
今回の滞在で行ってみたい場所があった。西九龍文化地区だ。九龍半島の南西の海に突き出すエリアで、芸術と文化の発信地としてこの数年で急速に変貌を遂げてきた。「香港故宮文化博物館」、モダンアートの美術館「M+」、「戯曲センター(Xiqu Centre)」などが隣接している。一番写真映えのする戯曲センターは見落としてしまって、心残りなのだが、美術館のM+も、とても素晴らしい建物だった。
せっかくなので、外のテラスで海を見ながらビールを飲むことにした。おしゃれな美術館だけに、銘柄はイタリアの「Peroni Lager」だ。値段は75香港ドル。400mlグラスで1500円ほど。輸入ビールと場所柄を考えるとギリギリ妥当な線かも知れないが。やはりちょっと高い。エリアをぐるっと回って、香港故宮文化博物館に着くと、横から九龍駅行きのシャトルバスが出ていた。5香港ドルで100円ほど。これはまあ妥当な価格か。
だいぶ歩いて疲れてきたので、ちょっと早いが空港に移動することにした。ここでも行ってみたい店があった。香港国際空港の制限エリア内にある「CAVIAR HOUSE & PRUNIER」。その名の通りキャビアが楽しめる店だ。カウンターで10席ほどの小さな店だが、帰る前にちょっとシャンパンとキャビアというのをやってみたかった。銘柄は忘れたが、グラスシャンパンが1杯180香港ドル。キャビアとウニのミニサラダが190香港ドル。しめて370香港ドルは、日本円で7100円ほど。これにも驚いた。キャビアといってもほんのちょっと。ウニにぱらぱらかかっているだけだ。空港ラウンジなどが利用できるプライオリティーパスが利用できる店舗にもなっていた。
香港国際空港の制限エリア内には無人コンビニもある。興味本位で入ってみた。クレジットカードを差し込んで暗証番号を打てば、ゲートが開いて入店。あとは勝手に商品を取って出るだけで課金される仕組みだ。買ったのは、日本のコンビニだと150円ぐらいの缶コーヒー。これが25香港ドルと500円弱だった。空港、全自動コンビニ、円安のトリプルパンチでここまでの価格になってしまうわけだ。深夜便の搭乗だった為、やがてラウンジも追い出され行き場を失ったのだが、24時間営業のマクドナルドがあった。海外でマクドナルドといえば、やっぱりビッグマックだ。
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