【最近気になる注目ワード・30】 最近ネット上でよく聞く「TEMU(ティームー)」という通販サイトをご存じだろうか。SNSなどの広告にもよく流れてくるので、何となく存在は知っているという人も多いかもしれない。
「億万長者のように買い物をしよう!」というキャッチフレーズのもと、シェアを急拡大している「TEMU」。いったいどのような通販サイトなのか詳しく見ていこう。

●巨額の広告費でさらなる市場拡大を狙う「TEMU」
 中国のEC大手ピンドゥオドゥオを傘下に抱えるPDDホールディングスが、海外向けに展開しているのが通販サイトの「TEMU」。同じ中国系でファストファッションを扱う激安ECの「SHEIN」も有名だが、「TEMU」は家電や工具、ファッション用品などかなり幅広く商品を取り扱っているのが特徴だ。
 驚くのが、その価格。どの商品も激安で販売されているのだ。SNSでも「安すぎて怖いんだけど大丈夫なサイトなの?」といった声や「めっちゃ安いから気になるけど、怖くて手を出せない」などの意見も多く聞かれる。気になってはいるけれど、購入するところまでは至っていない人がかなり多いようだ。
 広告に注力している「TEMU」は、2024年2月のスーパーボウル(NFLの王者決定戦)でCMを放映するために多額の費用を投入。開催期間中には総額1000万ドル相当の無料ギフトを提供するなど、世界中で宣伝を展開している。
 タレントの菊地亜美さんも「TEMU」で商品を買ったとインスタで報告しており、YouTuberの間でも「TEMUで買ってみた」というジャンルが流行っているようだ。「TEMU」で買った商品を紹介する動画の多くは「TEMU」とのタイアップ動画のようで、やはりだいぶ広告に力を入れているのがわかる。

 2022年9月に米国でサービスを開始したばかりの「TEMU」が一気に有名になったのは、巨額の広告費をかけて市場拡大を狙うプロモーション戦略が成功したからだと言えるだろう。日本では2023年7月にサービス提供を始めたばかりだが、今後その勢いはますます加速しそうだ。(フリーライター・井原亘)
「TEMU」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード
・草津市
・使い捨てカメラ
・野生の紅茶
・バッカーノ
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
【関連記事】
もはや“職場あるある”…… 「仕事慣れてきた?」と聞くのは「何を話せばいいのかわからない」ことの裏返し?
小学校で出席をとる時の返答「はい元気です!」は全国区じゃなかった?
運転時の「手をあげて感謝」は生意気なの? 道を譲ってもらった際の「感謝の仕方」が難しい
授業開始時の号令「起立・礼・着席」は全国いろいろ 実は地域差が
編集部おすすめ