●コンサートのアップグレードとはどんなもの?
コンサートのアップグレードチケットは、一般のチケットに特別な特典が付いたものになります。例えば、アリーナ席などの前方席の保証、限定オリジナルグッズのプレゼント、専用の入退場レーンなどがありますが、加えてお見送り会などの出演者との特別な交流もあります。
最近の傾向として、コンサートの座席指定は先着順ではなく抽選になり、そのため直近にならないと自分の座席がどこになるか分からないことも多くあります。そのため、アリーナやドームなどの大きな会場の場合は近い座席が保証されるアップグレードをうまく活用したいところです。
●IVEの東京ドーム公演のアップグレードの特典内容
IVEの東京ドーム公演には、VIP席のアップグレードが用意されていました。追加で料金を支払う必要はありますが、二つ特典があり、一つは、公演前に行われるサウンドチェックリハーサルを見学することができるというものです。そしてもう一つの特典は、東京ドームのアリーナ席を保証するというものです。
今回のアップグレード特典は、ファンにとって非常に魅力的であり、筆者も含め多くのファンが申し込んだようです。
当日はコンサートが18時開始だったのですが、アップグレードでリハーサルを見学する観客は、その4時間前の14時に集合するということが特典内容欄に記載されていました。
ただし、「詳細は追ってご案内いたします」となっており、集合場所などの詳細は一切連絡がないまま当日を迎え、電子チケットに記載のあった入場ゲート近く前でビールを飲みつつ待機していました。ゲートには特に何の張り紙もなく正直不安なまま待っていると、14時の数分前になってようやくスタッフからアナウンスがあり、予定通りこのゲートから入場するという案内がありました。
リハーサル見学者は落ち着いて整然と入場のための列を作りましたが、いつ入場できるのか分からないまま待機して、その間スタッフからは「入場したらグッズの購入はできなくなるので事前に購入してください」や「一般入場が始まるまでドーム内のトイレは使えないので、お手洗いは予め済ませておいてください」など、すでに列に並んでいる人にとっては「もうできません」というような案内がされて、若干ピリピリとした空気が流れていました。
そして、整列してから1時間近く経ってようやく入場が開始されました。電子チケットのコードを読み取ると、紙のチケットと引き換えて、そこで初めて自分の座席を確認することができました。
入場してから座席にたどり着くのに10分程かかりましたが、その時点で一般入場まで1時間を切っており、「いつリハーサルは始まるのだろうか?」とソワソワしていると、一般開場30分前くらいになって、ようやくIVEのメンバーが登場して、とてもリラックスした雰囲気の中でおもむろにリハーサルが始まりました。
リハーサルでのメンバーの服装はステージ衣装ではなく、普段の私服のように見えましたし、特にカチッとしたダンスはせずに、イヤモニとマイクの音量確認をするだけの、まさにサウンドチェックでした。それでもメンバーは全力で歌唱してくれて、しかも日本市場向けの新曲である“CRUSH”を始め5曲も歌ってくれました。
また、曲の合間には特別にトークもあり、「これぞアップグレードの特典!」というような内容にしてくれたメンバーに感謝です。およそ30分間のリハーサルではありましたが、サービス精神旺盛なメンバーのお陰で、リハーサル開始までのピリピリした空気はすっかりなくなり、コンサートの準備段階から間近で楽しむことができたことは「アップグレードした甲斐があった」という高揚感がありました。
●IVEの東京ドーム公演は日本向けのスペシャルなコンテンツ
IVEの東京ドーム公演は、まさに夢のようなステージであり、特に日本人メンバーのレイにとっては忘れられない瞬間となったことでしょう。レイは小さい頃に東京ドームでコンサートを見に行ったことがあり、IVEとしてデビューしていつか東京ドームのステージに立ちたいという夢があったというエピソードを語ってくれました。
そしてレイは彼女が生まれるよりはるかに前の30年以上も昔にリリースされた楽曲である、ORIGINAL LOVEの「接吻」を披露しました。最近では韓国をはじめとした海外では日本の一昔前のサウンドが流行っているようですが、この曲も“古くて新しい“といった感覚の、時代が一周したような名曲であり、レイはそれを見事に歌い上げて観客を魅了しました。
また、サプライズとしてIVEの未発表曲を特別に披露してくれました。リーダーのユジンから説明がありましたが、これは世界的に有名なフランスのプロデューサー兼DJであるデヴィッド・ゲッタが制作に参加したということで会場は大きく湧きました。
そして、実際楽曲が披露されると更に東京ドームが大きく揺れました。それは1983年に公開された映画「戦場のメリークリスマス」のOSTで、日本の誇る坂本龍一が制作した楽曲“Merry Christmas Mr. Lawrence”のメロディが大胆にサンプリングされていたからです。
これは日本人、特に筆者のような年齢層の高い観客からすると、40年以上も昔に坂本龍一が作曲したメロディがデヴィッド・ゲッタによってハウスミュージックとして蘇り、推しのK-POPグループによってパフォーマンスされるというノスタルジックな感動がありました。
さらに輪をかけて驚いたのは、この曲のタイトルがなんと「SUPERNOVA LOVE」ということでした。理由は敢えて申し上げませんが、会場がどよめいたのはいうまでもありません。
その他、「CRUSH」やアニメ『ポケットモンスター』のテーマ曲である「Will」も日本で初披露され、しかも生バンド+完全生歌でのパフォーマンスは日本向けの特別感が満載の素晴らしいステージとなりました。
そしてIVEの魅力は、音楽のみならず、親しみやすいキャラクターにもあることも忘れてはなりません。IVEは韓国人メンバーの日本語力が非常に高いこともあり、日本でのTVバラエティ番組の出演が多く、番組ではきっちりと爪痕を残す活躍をしていることに驚きます。
日本語が特に上手なウォニョンが、SNSのショート動画で“さつまいもタイム”をしたことがきっかけで、東京ドームでユジンとイソがそのバトンを受け継ぎ、ある種シュールで意味不明のさつまいもタイムを再現したことは、コンサートのハイライトの一つとなりました。
東京ドームという記念すべきライブは、11カ月という長い期間のツアーをやりきったという、IVEとしての成長と進化を感じさせる公演であり、彼女たちのキャリアにおいても、またファンにとっても、一つの大きな節目になったことでしょう。今回、筆者はアップグレードで参戦することができ、ステージの準備段階から、アーティストの熱意とパフォーマンスの裏側を垣間見ることができたことは、一生忘れられない本当に特別な体験となりました。(はとりーぬ&らいか)
はとりーぬ&らいか
東京都在住50半ばの父と20代前半の娘。共通の趣味が“IZ*ONE”から始まったK-POP推し活動で、月に数回の活動を通して韓国文化の流帆に務める日々。最近の注目はBABYMONSTERとQWERです。
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