パシフィコ横浜のアネックスホールで開催された
ETロボコン2024チャンピオンシップ大会
プライマリークラスで62.6ポイントを獲得して優勝したAISAN PRIDは、競技前に「地方大会ではゴールまで行けなかった」とコメント。第1ラウンドで係員のミスによって、走行体が競技開始前に走り出してしまうというハプニングにも遭遇したが、見事に高速でタスクをこなし走り切った。準優勝のシステナ 大阪支社 ロボット制御WGのチーム「てなろぼ★ぷらいまりぃ」は62.4ポイント。わずか0.2ポイント差で優勝を逃した。
プライマリークラスの競技部門で優勝した
「AISAN PRIDE」の皆さん
アドバンストクラスの総合部門で優勝したチーム「HELIOS」は、競技部門でも優勝。さらにモデル(制御ソフトの設計図)の評価も高く、IPA賞、TOPPERS賞も獲得し4冠に輝いた。競技前のインタビューで「優勝します」と高らかに宣言したHELIOS。第1ラウンド、第2ラウンドと、いずれも全てのタスクをクリア。ゴールした後に、ロボットをギャラリーの方向に向けて止めるという小技も効かせる余裕まで見せた。結果、89.6ポイントと高得点を獲得し有言実行で優勝した。対戦相手になった九州産業大学 理工学部のチーム「Smart Slackers」は大健闘。
アドバンストクラス総合で2連覇を達成した
「HELIOS」の皆さん
最後に総評した、ETロボコン実行委員会の星光行 本部・実行委員長は「さすがチャンピオンシップ大会という、想像を超える走りをみせてくれた。感激した。ETロボコンはロボットの走りだけでなく、ソフトの設計図であるモデルも重視するのが特徴。優れた設計によって安定した走りが実現する。素晴らしい手本のような結果だった。毎回辛口のコメントをしているが、今回は本当に素晴らしかった」と絶賛した。
素晴らしい走りを見せてくれたと総評する
星光行 本部・実行委員長
ETロボコンは、全チームがレゴの「エデュケーションSPIKE プライム」をベースに「Raspberry Pi 4」を搭載した2輪ロボット「HackSPi」を使って戦う。どのチームもハードウェアは同一であるため、組込みソフトの優劣で勝負が決まる。走行フィールドには設定コースに黒い線が引かれており、光センサーなどを駆使してその線を頼りにロボットを走行させ、決められたタスクをこなしつつポイント獲得を競う。
写真撮影のタスクを確実にこなす
「HELIOS」のロボット
このところ、毎年パシフィコ横浜で開催されているETロボコンチャンピオンシップ大会。
高速にコースを駆け抜けていくロボット
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