24年12月のPC(ノート、デスクトップ)の販売台数前年比は119.7%を記録。不発に終わった一昨年の年末商戦の反動ともいえるが、久々に2桁の伸びを示した。24年のパソコン市場はおおむね前年割れ基調で推移。しかし秋口からAI PCの登場などによって市場が活性化してきた。12月の販売台数としては、21年、22年に比べれば、まだ1割程度下回っているものの、年末商戦では勢いが戻ってきた。昨年12月の販売台数シェア上位のメーカー別でみると、トップはシェア17.9%の富士通。12月の販売台数前年比は91.8%とわずかに前年を下回った。シェア17.8%で2位のNECは104.0%と微増にとどまっている。しかし、14.0%でシェア3位のASUSは119.6%と2桁増。11.6%で4位のアップルは167.2%と大幅増、10.9%で5位のレノボも130.4%と大幅に伸びた。
前年並み水準を挟んで上下しながら推移してきたテレビも、12月は、今ひとつだった昨年の年末商戦から一転。販売台数前年比で112.5%と久々の2桁台の伸びを示した。台数は一昨年も上回り、21年に迫る規模に達した。メーカー別では、12月の販売台数シェア25.1%でトップのTVS REGZAは販売台数前年比112.0%と2桁増。シェア19.0%で2位のシャープは102.8%とわずかながら前年を上回った。特に伸びたのがシェア17.6%で3位のHisense。前年比で159.6%を記録した。シェア10.2%で4位のTCLも前年比137.6%と大幅に伸びた。5位でシェア9.8%のソニーは5位までの上位陣で唯一98.2%と前年を割った。コロナ禍特需の反動減が一巡し、市場は平常に戻りつつあるが、好調なのは液晶テレビ。高単価の有機ELテレビは前年割れが続いており振るわない。
コロナ禍で大幅に売り上げを失ったのち、ポストコロナで市場を回復しつつあるカメラ。
25年のクロモノ家電市場は、PCではAIの活用、テレビではオンライン対応の洗練化、カメラでは新たなプレーヤーの参入など、いずれも大きな変化が期待できそうだ。こうした要素を踏まえつつ、これまでにない製品を誕生させ、分かりやすくユーザーに提示できるメーカーが、新たな市場のけん引役を担うことになるだろう。(BCN・道越一郎)
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