キヤノンやニコンなどと比べ、ソニーはマウント情報の外部提供に積極的。そのためソニー以外のメーカーからも、Eマウント用レンズが数多く発売されている。ユーザーとしてはレンズの選択肢が増えるので歓迎だ。結果、ボディーもソニー製を選ぶ傾向が高まる、という好循環も生まれる。一方で、ソニーにとっては、せっかくの自社製ボディー用のレンズなのに、独占販売できない、というデメリットもある。
現在、Eマウントレンズを販売しているメーカーは数多い。メインプレーヤーはソニーを筆頭にタムロンとシグマの3社だ。販売本数の9割以上を占めている。他にも、このEマウントの勢いに乗って、ユニークなレンズをリリースしているメーカーもある。それが韓国のLK SAMYANG(サムヤン)だ。同社は1972年に創業した光学機器の老舗。SAMYANGブランドの交換レンズの歴史も古く、コストパフォーマンスの高さが評価されてきた。最近では、Eマウントレンズを中心に、ユニークな製品ラインアップが目立つ。
そのほか「Remaster Slim」も面白い。本体とレンズモジュールの2つの部分に分かれていて、交換するのは小さなレンズモジュールのみ、という構造だ。各モジュールにはクラシックレンズ風の味つけがなされており、「味」の違いを楽しむこともできる。これもEマウントに対応の交換レンズだ。レンズモジュールは、21mm、28mm、32mmの3種類。交換レンズを持ち運ぶ際にも、小さな箱に収まる。また直近では、今年のCP+でこっそり展示していた「LK SAMYANG AF 14-24mm F2.8 FE Schneider-Kreuznach」が秀逸。5月にケンコー・トキナーから発売した。
さらにこのレンズ、特筆すべきはシュナイダー・クロイツナッハとのダブルネームになっている点だ。シュナイダーは、知る人ぞ知るドイツの老舗レンズメーカー。産業用途の他、カメラ用では大判カメラ用のスーパーアンギュロンやジンマーなどで知られており、ライカ用のレンズも提供していた。LK SAMYANG日本支社のキム・ウォンヨン支社長は「シュナイダーの基準は厳しく、クリアするのに苦労したが、やっと第一弾のレンズが発売できた」と話す。試用したプロカメラマン達が「収差が小さく、夜景や星空撮影にも耐える」と高い評価を下しているのもうなずける話だ。キム支社長は「今後もシュナイダーとのダブルネームのレンズをリリースできるよう準備を進めている」とし、いくつかのレンズプロジェクトが走っていることを明かしてくれた。こうした挑戦的な製品が出せるのも、Eマウントレンズが圧倒的なシェアを握っているからこそ。LK SAMYANGに続けとばかり、Eマウントレンズに参入するメーカーが増えてくれば、市場はさらに盛り上がりそうだ。
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