テックウェイ、リアルとバーチャルを融合した「ブルボン工場見学メタバース」を構築・提供

　テックウェイは、ブルボン向けに、カスタマイズ自由・プログラム公開型のメタバース構築ソリューション「メタの素」を活用し、「ブルボン工場見学メタバース」を構築・提供した。この事例は、「自社独自の空間を手軽に」「教育・地域貢献に生かす」「導入後も自分たちで運用可能」といった、“メタの素”の活用可能性を広く示す先進的なモデルケースとなる。

●来訪が困難な子どもたちにも平等に届けたい
　感染症禍によって、ブルボンで実施していた柏崎市の小学校3年生向け工場見学は中止を余儀なくされた。しかし、再開を要望する教育現場からの声を受け、感染症リスクやアレルギーなどで来訪が困難な子どもたちにも平等に「食育」と「社会見学」を届けたいという想いから、「メタバースによる新しい工場体験」が構想された。
　ブルボン工場見学メタバースでは、製造工程や品質管理の様子を3D空間で忠実に再現。動画や画像だけでは伝えきれない「“臨場感”と“参加感”のある学び」が可能。また、学校の授業や自治体のICT教育にも自然に組み込める設計で、アレルギーなど健康上の制約をもつ子どもたちも安心して参加できる新しい見学体験を実現している。
　ブルボンは、Unity未経験の状態からのスタートだったが、「メタの素」の提供するガイドや研修により、自社でアバターや素材を追加・修正できるレベルまでスキルを習得。導入後も自走できる柔軟性が、拡張運用や再利用を可能にしている。
　ブルボン デジタル推進部 DX推進課の小出未来氏は、「研修・サポートが非常に手厚く、Unity未経験でも安心して使用することができた。今では軽微な修正は自分で対応でき、企画ごとに柔軟な表現が可能。導入後も質問に迅速に答えてもらえるため、継続的に活用していきたいと考えている」とコメントしている。
　「メタの素」は、ノーコードで誰でも簡単に独自のメタバース空間を構築できるクラウドサービス。写真や図面、動画などをもとに空間生成が可能で、接客やガイド用のAIアバターも実装できる。さらに、Unityベースのソースコードも公開されており、カスタマイズやシステム連携も自由自在となっている。
　今回の導入は、地域教育・企業CSR・デジタル活用の三要素が融合した好事例となる。テックウェイでは今後も、「誰でも構築できる」「自社で運用できる」「学び・販促に活かせる」メタバースの提供を通じて、食品・製造・教育・観光業界を中心に、より多くの“体験DX”を支援していく。
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