ポータブル電源の技術力を手のひらサイズに　「RAPID」シリーズが描くモバイルバッテリー像

ポータブル電源やソーラーパネルなどの分野で圧倒的な実績と信頼を築いているEcoFlow Technology Japanは、6月に開催した新製品発表会で本格的にモバイルバッテリー市場に参入すると発表した。最新ブランド「RAPID（ラピッド）」シリーズの最新モデルを披露した。●売上高全体の10％を日本が占める 日本におけるEcoFlowの存在感は年々高まっている。2024年度の国内売上高は、約180億円に達成。世界140超の国・地域に展開するグローバル売上高の10％を日本が占めている。こうした背景から、主力事業のノウハウを元に、生活のさまざまな充電シーンをカバーする「RAPID」ファミリーの登場は必然だったのかもしれない。 新シリーズは「RAPID Pro」「RAPID」「RAPID Mag」という三本柱で構成。モデルごとに明確なターゲットや使い勝手を意識しているのが特徴だ。●圧倒的高性能を手のひらに──「RAPID Pro」シリーズ 最上位のRAPID Proシリーズは、「大容量と高出力、そして最新技術の全てを持ち歩きたい」という欲張りなニーズに応えるモデルだ。フラッグシップモデル「RAPID Pro X Power Bank」は、最大2万7650mAhの大容量と三つのポートとモジュールのUSB-C内蔵ケーブル一つの4ポート合計で最大300Wもの高出力を実現する。ノートPCやカメラ機材、スマートフォンなど、複数台のデバイスを同時に超急速充電できる。 この卓越した性能を支えているのが、EcoFlow独自のバッテリー技術だ。セルの内部抵抗を低減する「X-VELOバッテリー」によって、効率的な電力供給を可能にしている。また、ポータブル電源で培った「X-Stream」急速充電システムが、バッテリーと充電デバイス双方の状態に応じて出力を常に最適化する。さらに温度管理やバッテリー制御に優れた「X-Guard」マネジメントシステムを搭載することで、製品の安全性も確保している。 特筆すべきは本体自体の充電速度。ポゴピン技術による端子接点方式を採用することで、最大320Wという業界トップクラスの急速充電を実現している。バッテリー本体をゼロから80％まで、わずか20分ほどで満たすことができ、出先や現場での電源不足という悩みを一気に解消する（別売りの充電器を使用した場合）。 このほか、アタッチメントによる機能拡張（Apple Watch用チャージャーなど）が可能なモジュラーデザインや、内部に巻き取り式Type-Cケーブルを搭載したモデルなど、細かな利便性にも配慮されている。現場のクリエイターやビジネスパーソン、アウトドア派の強力な味方といえる1台だ。 RAPID Proシリーズには大容量・急速充電に対応した「RAPID Pro Power Bank」、折りたたみ式ACプラグを内蔵し、パススルー充電に対応した「RAPID Pro 3-in-1 Power Bank」、急速充電ステーションの「RAPID Pro 320W GaN 急速充電器」などもラインアップされている。●さまざまな日常に寄り添う&ldquo;ちょうどいい&rdquo;「RAPID」シリーズ RAPIDシリーズは、スペックと携帯性、扱いやすさのバランスを徹底追求した汎用モデル。日々のビジネスシーンから外出や旅行、学生生活まで、誰にでもおすすめしやすい&ldquo;ちょうどいい&rdquo;使い心地を実現している。 例えば「RAPID Power Bank」は、2万5000mAhで最大170W出力を誇り、2本のType-C内蔵ケーブル（巻き取り式とストラップ一体型）を備えている。スマートフォンもノートPCも、これ1台でスピーディーに充電でき、しかもケーブルを忘れて困る心配もない。 また、ケーブルが不要な方向けには最大170W（3ポート合計）の高出力モデルや、「モバイルバッテリー」「AC充電器」「USBケーブル」が一体となった3in1タイプも用意されている。ACプラグ付きモデルは「パススルー充電」に対応しており、本体をコンセントで充電しながらスマートフォンなど、ほかのデバイスに同時充電できるため、ホテルやカフェでも重宝する。 全機種共通で、安全性・急速充電性能はEcoFlowらしくしっかりと確保。普段から持ち歩きやすいサイズ感でありながら、家でも外でも「これ1台で困らない」という頼もしさを感じさせる。ビジネスユースやアウトドア、日常のちょっとした外出まで、幅広いシーンで活躍するシリーズだ。●薄さと軽さ、使い勝手を極めた「RAPID Mag」シリーズ RAPID Magシリーズは、手軽さとスマートさを重視したお求めやすさ重視のエントリーモデルだ。 最大の特徴は、その薄さ。5000mAhモデルは業界最薄クラスを誇り、厚みがわずか1センチ未満、500円玉4～5枚分ほどの厚みしかない。カバンやポケットに入れてもかさばらず、普段使いに最適な携帯性を実現している。カラーバリエーションは全5色と豊富で、日常からアウトドアまで映えるデザインだ。なお現在、ホワイトのみ予約販売中で、他の色は今後販売予定だ。 iPhoneなど、MagSafe対応のスマートフォンなら、バッテリーを背面にマグネットでピタッと装着でき、最大7.5Wのワイヤレス充電が可能。そのまま持ち歩いても落ちにくく、ケーブルいらずの快適さが魅力だ。もちろんType-C有線充電にも対応しており、最大2台まで同時充電できる。 1万mAhモデルにはスタンドも内蔵されており、ビデオ通話や動画視聴のときも便利。EcoFlow独自の冷却技術と温度制御アルゴリズムにより、充電中も本体温度を37.7℃前後に保つ。発熱が過度になった場合は自動的に充電をストップし、安全面も十分に確保している。 使いやすく安全で、見た目もカジュアル。新しい持ち歩きバッテリーの定番になりそうなモデルだ。●新しい「日常の安心」をEcoFlowから EcoFlow RAPIDシリーズでは、大容量・高出力と高い安全性で「本気のプロ用途」を満たすPro、日常使いしやすい標準モデルのRAPID、そして軽さとカジュアルさを極めたMagまで、用途・生活スタイルにフィットした幅広いラインアップを展開している。いずれもEcoFlowがポータブル電源で培った技術を凝縮し、「1台で全部急速充電・安全・便利」という現代の理想的なモバイルバッテリー像を具現化している。 いつでも、どこでも、「電源の不安」を手軽に解消したい――そう感じる人に、ぜひ一度手に取って体験してもらいたい。【注目の記事】モバイルバッテリー安全ガイド ―知っておきたい「火災リスク」と「次世代技術」忙しい朝に最適！軽量・急速充電器の人気トップ3！EcoFlowが電動モビリティ体験イベントに出展 DELTA Pro3で電気自動車に電力を供給する実演デモを披露ポタ電の内側は先端技術が盛り沢山！ ユーザー視点で進化したEcoFlowのポータブル電源 RIVER 3 シリーズ大阪・関西万博でモバイルバッテリー販売中、スマホが使えないを防ぐ！