●室外機の吸込み温度の「1℃下げ」は、設定温度の「1℃下げ」と同じ効果
調査対象者に、今夏の家庭における電気代について尋ねたところ、「非常に高い」(27%)と「やや高い」(46%)を合わせた割合が73%を占めた。
室外機の節電対策が、エアコンの節電において重要であることを知ってるかを尋ねた質問では、「はい」が55%、「いいえ」が45%と認知が半々に分かれる結果となっている。
エアコンの室外機の節電対策を行っているかを尋ねたところ、「積極的に対策している」(13%)と「やや対策している」(23%)を合わせた割合は36%に留まった。一方で、「あまり対策していない」と「まったく対策していない」を合わせた割合は64%に達している。
エアコンの室外機の節電対策について、「積極的に対策している」または「やや対策している」と答えた人に、具体的な対策内容を尋ねた質問(複数回答)では、「室外機の周りに物を置かない」(57%)がもっとも多く、「室外機カバーを取り付ける」(35%)、「ドレンホースのゴミや虫を除去する」「よしずなどで日陰に置く」(どちらも22%)がそれに続いた。
家庭におけるエアコンの室外機のお手入れや掃除をしているかを尋ねたところ、「頻繁にしている」は6%、「時々している」は25%だったのに対して、「ほとんどしていない」(36%)と「したことがない」(33%)を合わせた割合は69%に達している。
エアコンの室外機のお手入れや掃除について、「ほとんどしていない」または「したことがない」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「やり方がわからないから」(41%)が最多となり、「面倒だから」(39%)、「必要だと知らなかったから」(21%)がそれに続いた。
エアコンの室外機の節電対策や掃除の、必要性を感じているかを尋ねたところ、「必要性を感じている」とする回答は58%に達している。
なお、パナソニックが社内で行った試験によれば、同じエアコンの設定でも外気温35℃と比較して、外気温30℃の場合は消費電力が52%ほどと約半分になるという。外気温は室外機の吸い込み温度を指し、同試験の結果から、室外機の吸い込み温度を1℃下げることは、設定温度を1℃上げることと同様の約13%の消費電力削減につながる。
具体的には、14畳エアコンでは冷房期間(135日・1日18時間運転)に約60.2kWh下げられるので、冷房期間合計で約1865円の節約となり、エアコンの室外機の節電対策や掃除の重要性が明らかになっている。
【注目の記事】
ポータブル電源は「非常用」から「日常インフラ」へ、「EcoFlow DELTA」シリーズで暮らしが変わる
「夜間の熱中症」に警戒!睡眠時間で「6時間未満」が50%、睡眠の「不満」は63%
ほったらかしエアコンのかび風に注意!「エアコンからモワッと臭を感じた」は74%
「今夏エアコン利用ガマンしたい」は49%、「送風運転を使用しない」は73% パナソニック調べ
エアコンは「微風」より「自動」の方が節電に! パナソニックが「節電方法」を指南