中古PC販売のリングローは、夏場に急増するPCの「熱中症」に関する注意喚起と予防法を公開している。

●電源トラブルが45%
 同社は、高温多湿の環境や長時間使用によって、PC内部に熱がこもり、パフォーマンス低下、フリーズ、強制シャットダウン、物理的故障といった不具合が引き起こされる状態を、「PC熱中症」と定義している。
PC熱中症になってしまうと、内部パーツにダメージが蓄積し、動作が不安定になるほか、寿命の短縮にもつながり、データ損失のリスクも高まる。
 同社へ直近2カ月(6~7月)の期間に寄せられた200件超の相談内容を集計したところ、「電源が入らない」「ファンから異音がする(電源の消耗が激しいため)」といった、電源に関するトラブルが45%を占めた。これらのトラブルは、PCの内部温度が上がりすぎたことで作動する自動停止機能(熱暴走)や、冷却不全によるハードウェア障害が原因となることも多い。
 問い合わせの多くは一時的な症状であり、多くはPCの内部温度が下がれば直るものの起動できなくなる場合もあり、とりわけ高温・高湿度となる夏には対策が求められる。
 同社は、PC熱中症の予防法として以下の3点を挙げている。
(1)設置場所を見直す
(2)冷却と清掃を定期的に
(3)室温&稼働時間を管理
 設置場所の見直しでは、窓際や直射日光、高温になる家電の近くを避けるとともに、PCの吸排気口をふさがないよう、通気性の良い場所への設置を推奨する。また、柔らかい布やカーペットの上への設置は避けるべきで、机など、平面の上に置くよう求めている。
 定期的な冷却と清掃としては、吸排気口に溜まったホコリはエアダスターや綿棒などを使って慎重に除去し、ノートPCは涼しい部屋または通気性の良い場所で使用するようアドバイスする。あわせて、ファンの異音や動作遅延の原因ともなるホコリは、定期的に清掃するよう推奨している。
 室温や稼働時間の管理では、動画編集やゲームといった長時間作業の場合に定期的なPCの停止を提案する。また室温が30℃以上の場合は、エアコンなどで温度を下げる工夫をするよう呼びかけている。
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