ロジクールは9月18日、メディア向けの新製品発表会「Logicool G Play 2025 in Tokyo」を東京都内で開催した。新製品は、ロジクールGブランドのゲーミングマウスやゲーミングキーボードなど10製品におよび、ゲストたちによるトークイベントなども開かれた。
また、新機能を搭載したゲーミングマウス「PRO X SUPERSTRIKE」も急きょ発表された。

●ロジクールGをアイコニックブランドに プロeスポーツ選手ら招いたトークイベントなども開催
 開会の挨拶には、代表取締役社長の笠原健司氏が登壇。日本市場が活況なことに触れ、「当社は日本市場を非常に重要視しています。『すべてのPLAYにブレイクスルーを』をコンセプトに、ロジクールGブランドをゲーマーやクリエイターに最も愛され、尊重されるブランド、『アイコニックブランド』にしたい。ユーザーの皆さんのブレイクスルーを体験するお手伝いができれば」と意気込んだ。
 このほか、イベントでは、eスポーツキャスター岸大河さんの司会のもと、プロeスポーツチーム DetonatioN FocusMeのMeiy選手、ぶゅりる選手、QT DIG∞のMisaya選手、ストリーマーのKOHALさんの4人とロジクール開発陣たちによるトークイベントなどが開催された。
 新製品に関しては、執行役員の室井崇裕氏が登壇し発表。PROシリーズについては、世界や日本のeスポーツのトップ選手からのフィードバックを受けているのが大きな特徴だという。
●マウスは2モデル PRO X SUPERLIGHT 2にコンパクトモデル 低価格モデルが登場
 ゲーミングマウスでは、ロジクールGで最高峰のマウス「PRO X SUPERLIGHT 2」のバリエーションモデル、「PRO X SUPERLIGHT 2c LIGHTSPEED」「PRO X SUPERLIGHT 2 SE LIGHTSPEED」の2製品をラインアップ。
 PRO X SUPERLIGHT 2cは、性能をそのままに軽量コンパクトに仕上げた製品。通常の「PRO X SUPERLIGHT 2」と比較し、5%小型化、15%の軽量化に成功し、重量は51gとブランド史上最軽量となった。中身は変わらず、センサーはトラッキング速度888IPS、加速度88G、感度DPI4万4000を発揮するHERO 2センサーを搭載する。
カラーはブラック、ホワイト、マゼンダの3色展開だ。公式ストア価格は2万6950円で、発売日は10月9日。
 PRO X SUPERLIGHT 2 SEは、PRO X SUPERLIGHT 2を土台に価格を抑えたモデル。現行のPRO X SUPERLIGHT 2と比較すると、LIGHTSPEED ワイヤレス8K対応ではなく1KHz対応、バッテリー駆動時間は95時間に対し88時間と性能をそぎ落とした感があり、同梱品も削られているが、センサーは最新のHERO 2センサーを搭載するなど、十分な性能を有する。また、ポーリングレートについては別売りの「PRO LIGHTSPEED RECEIVER」と組み合わせれば、最大8KHzに対応できる。カラーはブラック、ホワイトの二色を用意。価格は2万460円で、10月23日発売だ。
●ロジクールG初 ラピッドトリガー対応のロープロファイルキーボード「G515 RAPID TKL」 日常使いにもおすすめ
 注目を集めていたのは、ロジクールG初のラピッドトリガー(ラピトリ)対応ロープロファイルキーボード「G515 RAPID TKL」だ。磁気式スイッチと吸音性に優れた多層フォームを採用し、打鍵感も一味違う同モデル。ラピトリを搭載することで高速化を実現したほか、操作感を自在に調整でき、FPSといったゲームジャンルで効果的な同製品だが、厚み22mmのロープロファイル仕様なだけあって、日常使用でも使いたくなる。
 製品発表会では、タイピングしやすく打鍵音も静かなことから、オフィスで使用しているという社員にも話を聞くことができた。ラピトリ機能やゲーミングキーボード特有の浅いアクチュエーションポイントは、通常のタイピングでは意外と厄介になる。

 今回の新製品は、アクチュエーションポイントを各キー独立で、0.1~2.5mm間で調整できる。つまりWASDキーだけ浅めに設定するといった設定も可能だ。
 さらに、ゲーム別にプロファイルを設定できるほか、デスクトップ表示の場合は、自動で設定が切り替わるので、ゲームと仕事・タイピングのオンオフを簡単に分けられる。
 カラーはブラック、ホワイトの2色。価格は2万5850円で、10月9日発売だ。
●ヘッドセットは3製品 対象は幅広な「G321」 マルチゲーマー向けの「A20 X」 マクラーレンコラボの限定モデルも
 ヘッドセットでは「G321 LIGHTSPEED」「A20 X LIGHTSPEED」「A50 X LIGHTSPEED WIRELESS HEADSET マクラーレンコレクション」の3製品が発表された。
 G321 LIGHTSPEEDは、本格的なゲーマーから、ワイヤレスヘッドセットを初めて使うエントリー層まで、幅広く層をターゲットとしたモデル。厚めのヘッドバンドと形状記憶のイヤーカップで快適性を重視しており、16kHzのフリップ型ブームマイク、ロジクールGの高性能オーディオドライバーユニットを備える。接続方式は2.4GHzのLIGHTSPEEDとBluetoothの二通りだ。
 カラーはブラック、ホワイトの2色。価格は9680円で10月23日の発売を予定している。
 A20 X LIGHTSPEEDは、PLAYSYNCオーディオを備え、二つのゲーム機間の切り替えがワンタッチで行える、マルチゲーマーにはうれしいヘッドセットだ。

 ASTROシリーズの新製品となる同モデルは、シリーズ初のLIGHTSYNC RGBを採用し、さらにゲーミングらしいビジュアルに。
 ドライバーユニットはG PROシリーズの40mmドライバーを搭載し、クリアなサウンドを実現。MIXAMP機能でゲーム音量とチャット音量のバランスも素早く調整できる。マイクはハイエンドモデルと同等の48kHzマイク。マイク音声フィルター技術「Blue VO!CE」にも対応し、リアルタイムでのノイズリダクションなどにも対応する。
 カラーはブラック、ホワイト。価格は2万7280円で10月23日の発売だ。
 「A50 X LIGHTSPEED WIRELESS HEADSET マクラーレンコレクション」は「ASTRO A50 X LIGHTSPEED」のマクラーレン・フォーミュラ1チームとのコラボレーションモデル。チーム伝統のオレンジに仕上げられ、各所にはマクラーレンのロゴも印字されている。価格は5万9950円で発売は10月9日を予定。数量限定モデルとなっている。
●導入しやすいミドルレンジのハンコン 好みに仕上げられるカスタマイズ性も
 ハンドルコントローラーでは、「RS50 SYSTEM」「RS50 BASE」「RS PEDALS」の3モデルが発表された。

 RS50 SYSTEMはモーターで振動を伝えるダイレクトドライブ、路面状況やエンジンの回転数がリアルに伝わるTRUEFORCEフィードバックを搭載したミドルレンジのハンドルコントローラー。ハイエンドモデルにも採用されている二つの機能を備えながらも価格を抑えている。テーブルクランプも備えており、コックピット環境がなくても、デスク上で使用できるため、導入も容易となっている。価格9万9440円で発売は10月9日だ。
 RS50 BASEは、「RS50 SYSTEM」にハンドルが付属しないバージョンと捉えるとわかりやすい。ロジクールではさまざまなオプション品を展開しており、それらを組み合わせて自分好みのコントローラーを組み上げられるという。こちらは価格が5万9950円で、11月6日発売。
 RS PEDALSは、ペダルのみのモデル。実車に近いと言われるロードセルブレーキを搭載しており、アクセル部分には非接触型ホール効果センサーを採用し、精度、寿命、耐久性が向上している。通常は2ペダルだが、別売りのクラッチペダルを付けられる。価格は2万2550円で発売日は11月6日。6600円のクラッチペダルは同時発売だ。

●ラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの調整が可能 2026年初頭発売の「PRO X SUPERSTRIKE」
 なお、今回急きょに発表が決まったというのはマウスでラピッドトリガーやアクチュエーションポイントが設定できるという「PRO X SUPERSTRIKE」。
 物理ボタンから脱却した「唯一無二のクリック体験」を掲げ、最大30mm秒の高速クリックを可能とするという同モデルは2026年初頭発売を予定している。
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