9月25~28日に千葉・幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2025(TGS2025)。TGSは日本最大規模のコンピュータエンターテインメントの総合展示会だ。
主催のコンピュータエンターテインメント協会(CESA)によると、今回の出展社数は国内外合わせて1138社、小間数は4159小間と過去最高を記録。25~26日はビジネスデイ、27~28日は一般公開日となっている。

 ビジネスデイでは最近、YouTuberなどのインフルエンサー枠が設けられたことで、一般客がいないながらも、活気がある。また、前回から一部ホールが分かれたゲーミングハードウェアなどの出展でも、かなり混雑している箇所も見られ、前回と比較しても勢いを感じる。
 本稿では、注目のゲーミングPC関連ブースを紹介していく。
●ゲーミングPC関連ブース
 ゲーミングPCブランド「ガレリア」を展開するサードウェーブでは、つい先日発売されたゲーミングPCシリーズのXシリーズ、Fシリーズ、Sシリーズなどを展示し、各モデルを試遊できるブースを設けた。なお、Fシリーズはガレリア初となるピラーレスモデルで、PC内部を魅せる設置方法ができるのが魅力。一番の目玉はVTuberやプロeスポーツチームなどとのコラボレーションモデルを展開するGSLシリーズだ。にじさんじの人気VTuber葛葉さんとのコラボモデルをはじめ、未発売モデルが展示されている。一般公開日、ステージ上では、著名人やプロゲーマーを招いたイベントが行われる予定だ。
 アイ・オー・データ機器のブースでは、同社のゲーミングモニター「GigaCrysta」シリーズを一挙に展示。まずは、リーズナブルかつ、画面表示が滑らかなモデルをラインアップ。
4K160HzとFHD320Hzを切り替えられるデュアルモード搭載モデルやWebOSを搭載し、動画配信サービスなどを視聴できる「スマートゲーミングモニター」など、機能が充実したモデルも展示された。中でも今後発売予定だというゲーミングモニター「LCD-GD254U」は、比較的安価ながらリフレッシュレート320Hzを叩き出す。具体的な金額まだ明らかにできないが“ガチ”なゲーマー向けにはかなりの人気が出そうなモデルだ。
 BenQブースでは、ゲーミングモニターの中でも「没入感」にフォーカスしたMOBIUZシリーズを展示。10月に発売される240Hz 26.5インチモニター「EX271UZ」、さらに240Hz 31.5インチの「EX321UZ」などを中心に試遊スペースを設けた。新製品では、ゲーム制作者側の意図をくみ取り「クリエイターとの橋渡し役」となるゲーミングモニターを目指したという。QD-OLEDパネルを生かした美しい映像表現はもちろんのこと、AIを活用して映像を最適化する「Smart Game Art」をはじめとした、BenQ独自の機能を展開し、ビビッドさを実現しながらも白飛びしない豊かな色彩表現を体感できる。
 MSYの展開するGRAPHTブースでは、発売予定の配信向けマイクなど、最新製品を展示。注目は、ビジュアルにインパクトのある49インチスーパーウルトラワイドモニター「GR4924OEL-BK」。これほどの超ワイドサイズのモニターは珍しいようだが、他社と比較してコストパフォーマンスに優れるという。パネルは有機EL(QD-OLED)を採用しており、リフレッシュレートは240Hz。映像もしっかりとゲーミングモニターらしく滑らかで、色味も豊かだ。
MSYは、人気格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズのグッズを手掛けるだけでなく、最近では格闘ゲーム用のセミオーダーコントローラー「GRAPHT REMIXERS iO」なども発売。プロゲーマーの立川選手が愛用するなど、格ゲー界隈でも評価は上々だ。一般公開日の27日、ブースでは、同社主催のストリートファイター6大会「GRAPHT CUP 2025」の決勝も行われる。
●海外企業からの出展も多いTGS 今後の開催にも注目
 TGS2025の出展企業数に注目してみると、国内企業523社に対して海外企業は615社。海外からも注目度が高いことがうかがえる。特に、NetEase Games(中国)の「無限大ANANTA」の試遊ブースは120分待ちとなるほどの人気ぶり。開催前、SNS上で、人気オープンワールドアクションゲーム「グランド・セフト・オート」のオマージュと思われる要素が話題となったのが影響したのだろうか。最近は、ヒットタイトルが海外から登場し、日本でも大きな人気を博すのもごく一般的。今後も海外企業の出展が増えてくるのか、注目したい(BCN・寺澤 克)。
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