●「描きたい!」と思った瞬間に描ける「Quick drawing」機能
新製品には、Wacom MovinkPad 11に搭載したQuick drawing機能を採用している。ペンで画面を軽く長押しするだけでWacom Canvasが素早く立ち上がるため、「描きたい!」と思った瞬間に、すぐ描きとめることができる。
ディスプレーには、ワコム初の「Wacom Premium Textured Glass(ワコム プレミアム テクスチャード ガラス)」を採用。AR(反射防止)、AG(アンチグレア)、AF(指紋防止)の各コーティングを組み合わせて、映り込みや光の反射を抑えた。指紋も付きにくく、ストレスのない描画環境を実現する。
実際、新製品の体験会では通常のタブレット端末が照明の反射を受けるのに対し、Wacom MovinkPad Pro 14のディスプレーはまったく反射しないデモを実施した。
ディスプレーには、2880×1800の解像度を備えた14インチ有機ELディスプレーを採用。液晶ディスプレーが暗いところで白浮きするのに対し、Wacom MovinkPad Pro 14は白浮きしないことを示すデモを実施した。DCI-P3(CIE1931)とsRGB(CIE1931)の色域を100%(標準値)カバーし、最大120Hzのリフレッシュレートに対応する。
付属の充電不要な「Wacom Pro Pen 3」は、自然な描き心地と高い精度を兼ね備え、線の強弱や濃淡を正確に表現できる。
また、新たな試みとして開発中の機能を先行体験できるアプリ「Wacom Lab」を初めて搭載した。第一弾となる実験機能「Instant Pen Display Mode(インスタントペンディスプレーモード)」では、PC(WindowsまたはmacOS)にUSB Type-Cケーブルで有線接続、あるいはワイヤレス接続してペンディスプレーとしても使用できる。
●キービジュアル担当のサイトウユウスケさんも絶賛
新製品体験会には、イラストレーターのサイトウユウスケさんも参加。フリーのイラストレーターとして2017年のパリ・コレクションでYOHJI YAMAMOTOへアートワークを提供するなど広告、書籍装幀、CDジャケットなど多岐にわたるメディアで国内外を問わずに活動している。ワコムのユーザー歴は20年以上で、Wacom MovinkPad 11のキービジュアルのイラストを担当した。
第一印象についてサイトウさんは、「裏面のざらつきのある加工が、持ったときに手にフィットした。ペンを持っていても描きやすかった。また、デジタルデバイスなのにアナログの紙に描いている錯覚をおこすぐらい、描きやすかった」と、裏面の加工処理技術とディスプレーへの描画タッチの感触を高く評価した。
また、Quick drawing機能についても「普段、仕事はデジタルだが、アイデア出しなどはノートにさらさらと描きとめる。新製品は、ノートのページを開くような感覚でキャンバスが開いてくれるので、本当にすばらしいと思った」と感想を述べた。
さらに、実際にイラストを描く際の描き手の気持ちがわかっているワコムの製品開発力を絶賛していた。
「クリエイターはやる気が出たときに、まず描きたい、筆を滑らせたいという気持ちになる。
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