9月3日に「MARK IS 葛飾かなまち」(東京都葛飾区)の2階に新規オープンした「ジョーシン マークイズ葛飾かなまち店」。ジョーシンの中では中規模店舗に分類される同店だが、取材をしてみると、特徴的な客層や立地特性も明らかとなった。
売り場の特徴なども含めて店長の森本さんに話を聞いた。

●若いファミリー層から高齢者まで幅広い客層 上は自動車学校 学生ニーズも掘り起こしたい
 ジョーシンの新店舗は、JR金町駅北口から徒歩7分程度の位置にあるMARK IS 葛飾かなまち内にオープンした。再開発が進んでいることからタワーマンションが駅前に建っている。同店の周囲も例外ではなく、新築のマンションが立ち並ぶ一角に位置しており、自転車で施設を訪れる人も多く見られた。近隣住民が店舗を利用しているようだ。
 売り場を紹介してくれたのは、店長を務める森本さんだ。出身は、葛飾区の隣の江戸川区。店舗周辺の土地勘もあるというから、地元住民にとっては親近感を覚えることだろう。「関東地方の店舗をいろいろ回って、店長を務めるのは2店舗目です。黒物・白物家電の両方である程度の知識はあります」と森本さん。
 取材当日は、オープンセールの真っ最中でまだ開店したばかりという印象だが、客層としては、若いファミリー層が多いという。しかし、金町といえば古き良き下町の雰囲気を残す町。
高齢者の利用もやはり多いようで、老若男女幅広いユーザーを想定している。
 さらに特徴的なのは、店舗の入る施設の最上階が自動車教習所になっている点。そして、近隣には東京理科大の葛飾キャンパスもある。駅から店舗までの道も「理科大学通り」と呼ばれるほどだ。今後は、理容家電やヘッドホンなど、若年層や一人暮らしの世帯に需要がある商品をさらに充実させ、学生のニーズにも対応していきたいという。
●中規模店舗ながら豊富な品ぞろえ ピンポイントなリフォーム需要が高く好調
 売り場面積は2264m2で、同社の括りで言えば中規模店舗に該当する。だが、売り場全体を見回してみると、面積の割には、商品のラインアップが非常に多いことに気づく。そこには、限られたスペースながらも選択肢を狭めないようにといった思いが込められているとのこと。
 家電量販店の一等地とも言えるレジの前には、最近人気のカードゲームや家庭用ゲーム機などが並んでいる。また、さらに奥はプラモデルやフィギュアなどのコーナーを配置。ジョーシンではこうしたコーナーを「キッズランド」と総称しており、得意分野の一つとしている。
 森本さんが「思った以上の問い合わせ数で本当に驚いています」と語るのは、リフォームコーナーだ。
その要因については、土地柄、マンションや築年数が経っている戸建てが多く、トイレやガスコンロといったピンポイントのリフォーム提案が需要に合致しているのではないかと推測される。
●実は19年ぶりの金町出店 知名度生かしながら地域密着の店舗目指す
 ちなみに、ジョーシンが金町に出店するのは今回が初めてではない。19年前までは南口のアーケード商店街で「ジョーシンピットワン金町店」を営業しており、再開発計画で閉店を余儀なくされた経緯がある。そうした背景から、関西が地盤の会社にもかかわらず、金町でのジョーシンの知名度は比較的高いという。また、前の店舗の閉店から、周辺に家電量販店がない状態が続いており、需要が高まっていたようだ。
 森本さんはこうした話を踏まえ「昔から知っていただいている方々もいらっしゃって非常にありがたい。そうした地盤を引き継ぎながら、この金町に根付けるように、まずは地域密着を大切に、お客様に支持されるようなお店にしていきたい」と意気込みを語った(BCN・寺澤 克)。
店舗情報
ジョーシンマークイズ葛飾かなまち店
東京都葛飾区東金町1-10-1 MARK IS 葛飾かなまち 2F
月曜~日曜 10~21時営業
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