キヤノンは10月23日に、家庭用インクジェットプリンター「PIXUS(ピクサス)」シリーズの新機種として、基本機能に特化した「PIXUS TS5530」と、複数枚のコピー・スキャンに便利なADF(自動原稿送り装置)を搭載した「PIXUS TS5630」の2機種を発売する。どちらも価格はオープン。


●操作箇所を集約したシンプルなデザインを採用
 「PIXUS TS5530」「PIXUS TS5630」ともに、給紙カセットや排紙トレイ、操作ボタンなどをすべて本体前面に配置することによって、ユーザーが操作する箇所がわかりやすいよう本体デザインを刷新した。
 操作パネルには傾斜をつけることで視認性を高めるとともに、従来機種と比較して本体幅を縮小しており、家庭の棚や机の下といったスペースに制約のある場所でも設置しやすくなっている。
 プリンターでは従来、プリントヘッドのメンテナンスから給紙に至るまでの印刷準備を確保する必要があったため、ユーザーが印刷を指示してから実際に印刷が始まるまでに時間がかかっていたが、「PIXUS TS5530」と「PIXUS TS5630」ではインクとメンテナンス機構の見直しや、新機構の採用によって印刷準備のプロセスを改善し、ファーストプリントを従来機種(PIXUS TS5430)の約13.5秒から約9.5秒に、約30%短縮した。
 さらに両機種の発売に合わせて、キヤノンのプリンター連携サービス「MyPrint With」が新たに提供される。同サービスは登録制で、ネットワーク接続に不具合がある場合のアラートやチャットボットによるサポートを無償で受けることができる。
 そのほか、純正インクカートリッジを使用した場合はメーカー無償保証が1年間延長されるとともに、2026年には機能・コンテンツの追加およびAIによるチャット対応の強化も予定している。
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