【家電コンサルのお得な話・271】 ノジマは10月1日から11月30日まで、神奈川県内の全65店舗で「エコかなキャンペーン」を実施している。対象は、省エネ性能の高いエアコンや冷蔵庫、節水性能の高いドラム式洗濯機で、1台あたり購入金額の10%(上限1万5000円分)のノジマポイントを進呈する。


●神奈川県内のノジマ店舗限定
 同社はこの夏にも、モバイル会員限定で冷蔵庫・洗濯機・エアコンを対象としたキャンペーンを行っていたが、今回の「エコかな」は地域を限定した新たな取り組みである。商戦期に行われた前回のキャンペーンの「最大2万円分の期間・用途限定ポイント付与」に対し、今回は「最大1万5000円分の通常ポイント付与」とし、メリハリをつけた内容となっている。
 いずれにせよ、消費者に対し、環境貢献と高騰する光熱費の負担軽減というメリットを提示しつつ、企業にとっては閑散期ともいえる10月からスタートするキャンペーンは意義深い販売促進策だといえる。
 ノジマの特徴の一つに、メーカーから派遣された販売員に頼らず、自社販売員が接客を担当する店舗運営体制がある。これは人件費の面では負担が大きいが、販売現場での提案力と接客品質の差別化につながっている。また、特定のメーカーに偏った商品説明を排除できるというメリットがある。
 もちろん、企業として厳選した商品を勧めることはあるだろう。だが、メーカーの影響が排除され、全機種にわたって比較検討しやすい情報を得られることは、消費者に正しい商品選択を促すきっかけとなる。
 近年のエネルギー価格上昇により、家庭の負担が増える中で、効率の良い機器への買い替えを検討する動きが広がっている。特に冷蔵庫やエアコンは年間の電気代への影響が大きく、最新機種では旧型機に比べて電気代が数千円から1万円程度下がる製品もある。つまり、省エネ・節水性能の高いハイエンドモデルを選ぶと、たとえ本体価格が高くとも、長期的にみると省エネ・節水性能の低い機種よりトータルコストは下がると見込まれる。
 こういった商品は、初期費用が高いというデメリットがあるが、ポイント還元策は心理的負担の軽減につながる。
対象地域の方は、ぜひこの機会を利用し、生活コストの改善につなげてみてはいかがだろうか。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)
■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所 堀田泰希を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実践的内容から評価が高い。
【注目の記事】
省エネ・節電は節約の第一歩 「デコ活」を始めよう!
ノジマだけの特典! 省エネ家電で最大2万円分を補助する「エコ得キャンペーン」
ノジマが仕掛ける“選挙に行きたくなる”仕組み 「センキョ割」について思うこと
「東京ゼロエミポイント」拡充 高齢者が省エネエアコンを購入すると8万円割引
1戸当たり最大160万円の補助金! ZEH水準上回る「省エネ住宅の新築」で全世帯が対象
編集部おすすめ