Synologyとアクロニスは11月26日、顧客データのセキュリティー強化に向けた共同のコラボレーションを発表した。今後、すべてのSynology BeeDrive、BeeStation、BeeStation Plus製品ラインに、コンピュータ1台用のAcronis True Image Essentials 3年ライセンスが付属する。
このパートナーシップによって、ユーザーはローカルストレージを通じてデータの完全な所有権と管理を維持しながら、コンピュータのフルシステムバックアップを実行できるようになる。

●数回のクリックで全てを保護
 「SynologyのBeeシリーズは、個人と小規模オフィスのデータ保護を簡単にするために設計された」とSynology デジタルライフグループ ディレクターのSabrina Chen氏は述べている。「AcronisとそのTrue Image製品との連携により、Beeシリーズはその簡便性をフルシステムバックアップにまで拡張し、ユーザーが日常の作業ファイルからコンピュータ全体の設定まで、わずか数回のクリックですべてを保護できるようにする」という。
 「Acronis True Image Essentialsは、SynologyのBeeシリーズにとって最適な補完製品である」とAcronis True ImageリードプロダクトマネージャーのGabriela Licheva氏は述べている。「当社の先進的なコンシューマ向けバックアップおよびサイバーセキュリティー技術と、Synologyの直感的でインテリジェントなストレージソリューションを組み合わせることで、ユーザーにとってシームレスで信頼性が高く、安全なデータ保護方法を提供する」とのこと。
 SynologyのBeeDriveとBeeStationは、Synologyの実績あるストレージ技術と、AI駆動のファイル管理での数十年のイノベーションを融合している。BeeDriveは、個人用コンピュータやモバイルデバイス向けの高速な個人バックアップハブとして機能し、テキスト・説明・場所だけで瞬時にファイルを検索できるオンデバイスAIファイル検索エンジン「Deep Search」を搭載している。一方、BeeStationは個人用クラウドサーバーとして、家庭や小規模チーム向けにシームレスなファイルアクセスとコラボレーション、さらに大規模コレクション管理のためのAI写真整理機能を提供する。
 これらの機能を補完する形で、Acronis True Image 3年ライセンスは、ファイルだけでなくオペレーティングシステム、アプリケーション、設定も保護するシステム全体の保護を提供し、統合されたランサムウェア防御と、世界中で数百万人に信頼される復旧ツールを備えている。
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