今回、個人的に最も注目したのは、知る人ぞ知る三研マイクロホン。アンビソニックス用マイクシステム「AMB-4S(仮称)」を参考出品していた。いわゆるVRマイクというカテゴリーの製品だ。本体に4つのマイクカプセルを備え、4方向から音声を同時に収録。収録後に加工することで、立体音響を作り出したり、音の方向を変化させたりすることができる。それに三研が取り組んでいるわけだ。まだまだ試作レベルだが、製品化に向けてこれからどんどんブラッシュアップしていくという。
VRマイクと言えば、ゼンハイザーの「AMBEO」やRODEの「NT-SF1」が定番だが、一昨年あたりから参入メーカーが増え始めている。今回のInter Beeでは露・Soyuz Microphones(ソユーズ マイクロフォン)が昨年発売した「013 Ambisonic アンビソニックマイクロホン」の展示があった。高品質なハンドメイドマイクのメーカーとして知られているSoyuz。ゼンハイザーやRODEの製品が20万円前後なのに比べ、こちらは60万円超の高級品だ。実際の音質は体験しないほうが身のためかもしれない。高級品と言えば、2023年に米・Voyage Audioが発売した「Spatial Mic Dante」も60万円弱の高価なVRマイク。なんと8つのカプセルを備え8チャンネル同時収録が可能。きめ細かいVR空間の再現に貢献する。
手軽に音のVR収録を楽しみたければ、中国・Saramonic(サラモニック)が昨年リリースした「SR-VRMIC 3D Microphone(SR-VRMIC)」がある。発売当初はご祝儀価格だったのか、1万円台の破格値で買えていたが、最近では6万円越えで販売されている。とはいえ、他社より安いことには変わりない。品質もまずまずなので、試してみる価値はあるだろう。音のVRを収録するにはマイクだけでは足りない。
変わり種のスピーカーもあった。ラグナヒルズが参考出品した「64ch Surface Array Speaker」だ。大きな箱に小さなスピーカーユニットが64個取り付けられている。本体の中央付近で聞くと男女の声がミックスして聞こえるが、左側に立つと男性の声だけが聞こえ、右側に立つと女性の声だけが聞こえる。
映像の3D関連の出品も多かった。今回、特に目を引いたのが、ソニーの空間再現ディスプレー(Spatial Reality Display)だ。裸眼で3D映像を見ることができる技術を使ったもので、現在業務用で27型の製品が販売されている。主に医療や設計など3Dが必要な現場のディスプレーとして活躍している製品だ。その75インチバージョンが参考出品されていた。超大型の裸眼3Dディスプレーだ。残念ながら現状では、きちんと見られるのはひとりだけ。ディスプレー上部にあるカメラで視聴者の目の位置を検知し、最適な3D映像を映し出すためだ。
一時期大騒ぎした3Dテレビは、今や市場から完全に消えてしまった。しかし、立体的な映像や音響の技術は日々着々と進歩している。次に3Dブームが来る頃には、一気に広がるまでに洗練されていることだろう。現在のAIのように……。今回のInter Beeでは、そんな予感を抱いた。(BCN・道越一郎)











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