青葉こころのクリニック(東京都豊島区)の院長であり、元プロキックボクシング日本王者でもある、精神科医・医学博士の鈴木宏氏は、医師専用サイト「m3.com」において1月28日に、「うつ病の運動療法」の第2回連載を公開した。

●「薬に頼りすぎない」という新しい選択肢
 1月21日に公開された第1回連載は、60を超えるウェブメディアに掲載されており、今回公開された第2回連載では、現代医療が直面する深刻な壁を明かしている。

 うつ病患者の約3分の1は、既存の薬物療法だけでは寛解に至らない「薬物治療抵抗性」であり、うつ病による日本の経済損失は年間7.6兆円に達する。鈴木氏は、この行き詰まった現実に立ち向かうべくクリニックを開業した。
 同氏は、うつ病患者の約3分の1が「薬物治療抵抗性」である、という課題を解決できるのは「運動療法」であるとの確信から、「うつ病治療の切り札」、1回3分間の「インターバル速歩」を提唱している。3分間の適切な負荷が、脳の栄養剤と呼ばれる神経成長因子(BDNF)の分泌を促して、ストレスで萎縮した脳の神経回路を物理的に「再生」させる。
 「従来の薬物治療で改善がなかった患者が、インターバル速歩によって劇的に回復した症例を多数経験してきました」と語る同氏は、精神医学で推奨される「中強度の運動」をもっとも効率的に日常生活へ落とし込んだ「インターバル速歩」を通じて、「薬に頼りすぎない」という新たな選択肢を提示している。
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