ヘッドホンの耳が当たる部分、イヤーパッドは保存状態が悪いと数年もすると劣化してしまうことが多い。ただ、イヤーパッドが劣化しただけで捨ててしまうのはもったいない。
そこで、形状によってまちまちだが、取り換えることができるので試してみた(BCN・寺澤克)。

●ヘッドホンカバーという選択肢もあるが…
 イヤーパッドは大体が中身にウレタン製などのスポンジ、外側に合成皮革を使用したものが多い。当然ながら、いずれも湿気を避けて保存しないと、思ったよりもすぐに劣化する。劣化するとべたべたに溶けたり、ボロボロとはがれてきたりして、使えたものではない。久しぶりに引っ張り出したらソールが粉々になるスニーカーみたいなものだ。シリカゲルなどの乾燥材を忍び込ませれば、少しでも劣化を遅らせられるかもしれない。
 実は、こうした問題を見越して、イヤーパッドにかぶせられるヘッドホンカバーなるものも存在する。試してみても良いが、カバーの下がボロボロ・べたべたになるのは変わらないだろうし、筆者は、イヤーパッド自体をいっそ変えてしまったほうがスッキリする派だ。
●有名モデルなら交換パーツがある可能性大 ないならハウジングのサイズに合うものを選んでみる
 高価格帯のモデルやロングセラー品、有名メーカーの人気モデルなら、Amazonやオーディオ専門通販などで製品名や型番を検索すれば、保守パーツが見つかる。筆者が引っ張り出したbeyerdynamicの「DTX501p」は、当然そんなものではないので、保守パーツなんて存在しない。
 ない場合でも「製品名+イヤーパッド」で試しに調べてみることをオススメする。もしかしたら社外品で使えそうなものが見つかるはずだ。
可能であれば、AliExpressなどの海外通販で調べるのも良いだろう。
 今回、筆者が選んだモデルでは、製品名で調べてもヒットしなかった。そうなれば、イヤーパッドがついている部分「ハウジング」の大きさを測って、同じサイズのイヤーパッドがないか調べるしかない。
 「〇〇mm+イヤーパッド」で調べてみると5mm刻みで販売しているところもあるようだ。もちろん、発送は中国からなので出所ははっきりしない。
 気になるのは、モデルによって、イヤーパッドの固定法が異なっていることだ。筆者が持っているヘッドホンをいくつか見てみたところ、爪で引っ掛けるタイプや、回して留めるタイプなど、多種多様だった。5mm刻みで販売されているイヤーパッドの場合、本体の溝にはめ込むタイプだったので、持っているモデルがどのタイプなのか、事前に把握しておこう。
●合成皮革よりもベロア素材がおすすめ 品質悪いので多めに買っておくこと
 チョイスしたのは、耳が当たる部分にベロア素材を使用したもの。合成皮革と比べると、ひんやりすることもなく耳当たりが良い。何より、これなら表面がボロボロとはがれるようなことはない。そして、beyerdynamicのモニターヘッドホンでは、同色のイヤーパッドが使われているから、それへのオマージュもある。
ちょっと高級感も出ただろうか。
 一つ注意しておきたいのは、品質が悪く、1セットだけでは使えるか微妙な点だ。今回は、縫製が歪んでいる個体があり、しっかりと固定できなかったことがあった。ちょうど2セット買っていたので、他を試して事なきを得たが、この点は注意だ。1セット数百円程度からなので、二つ買ったところで、そこまで大きな負担にはならないはずだ。
 以上、イヤーパッドの交換を試してみた。どうしても使い続けたい、愛着があるモデルを持っているなら、今回の記事をぜひ参考にしてほしい。
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