ボリビアの免税店で商品の価格がUSDSTで表記されている
深刻な経済危機を経験しているボリビアで、ステーブルコインが非公式の基軸通貨として浮上していると伝えられた。
テザー(Tether)のCEOパオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)は7日、Xの投稿を通じてボリビア空港免税店でテザーのステーブルコインUSDTで表示された価格表の写真を共有した。
投稿の中の写真には、ボリビア免税店のサングラス、お菓子などの商品価格がUSDTで表記されており、ある案内文には「当社の商品はステーブル仮想通貨テザー(USDT)基準で価格が設定されており、その価格はボリビア中央銀行がバイナンス為替レートを参考にして毎日告示する基準為替レートに基づいています」と書かれている。
当該免税店は、現地通貨であるボリビアーノ(Bolivianos)または米ドルで決済できるようにしたが、実質的な価格基準はUSDTによって決まることが分かった。
写真は空港内の免税店であるDuty Flyで、現在までテザーやDuty Fly側は関連報道について公式見解を発表していない。USDTの価格設定がボリビア全土にどの程度浸透しているかはまだ不明だが、USDTのプレゼンスは徐々に拡大しているようだ。
一方、2024年10月には、現地の主要銀行であるバンコビサ(Banco Bisa)がUSDT受託サービスを導入し、顧客が当該資産を銀行を通じて直接売買したり、送金することができるシステムを設けている。

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