
ビットコインが9日(現地時間)、史上初めて11万2000ドルを突破した。
同日、コインベース取引所基準ビットコイン価格は米東部時間午後3時55分頃、11万2055ドルまで急騰した。
これは去る5月22日に記録した最高値(11万1970ドル)を超えた数値だ。
最高値達成後、価格は若干調整され、ビットコインは11万1200ドルから11万1610ドルの間で取引された。
今回の価格急騰の直接的な原因の一つは、大規模な売りポジションの清算と思われる。
ビットコインの価格が主要な抵抗線である11万ドルに近づくと、価格下落に賭けたトレーダーのポジションが強制的に清算され、価格上昇をさらに後押しした。
クリプトブリーフィングなどによると、24時間の間に合計4億8000万ドル以上の仮想通貨デリバティブポジションが清算され、このうちビットコインが2億2000万ドルを占めた。
トランプ政権の相互関税の発表など、地政学的な不確実性もビットコインの安全資産としての魅力を浮き彫りにしたようだ。
シグナム銀行リサーチ責任者のカタリン・ティッシュハウザーはコインテレグラフのインタビューで「ビットコインが名目通貨の価値下落に対するヘッジ手段として認識されている」とし、「スタンダード&プアーズ(S&P)500指数が下落する日にもビットコインが独自の強気を見せるデカップリング現象が現れている」と分析した。
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