
ナスダック上場バイオテック企業180ライフサイエンス(180 Life Sciences)は、巨額の損失を計上した末に本業のバイオ分野から撤退し、イーサリアム(ETH)への投資戦略に集中する「クリプト・ピボット(crypto pivot)」を宣言した。
180ライフサイエンスは新たな社名「イーサジラ・コーポレーション(ETHZilla Corporation)」へのリブランディングを予告し、このように発表した。
29日(現地時間)、180ライフサイエンスは「総額4億2500万ドル規模のプライベート投資を通じてイーサリアム準備金の構築に着手する」と発表した。この資金は上場企業株式へのプライベート投資(PIPE)方式で調達され、これは暗号資産中心の投資家が頻繁に利用する構造だ。また同社は最大1億5000万ドル規模の債券発行承認も受けたとした。
同社がイーサリアム準備金を調達した後、ベンチャーキャピタルのエレクトリック・キャピタル(Electric Capital)が外部管理者として、多様なオンチェーン活動を通じて収益管理を担当することになる。
180ライフサイエンスは2016年に臨床バイオテック企業として設立され、2020年に上場しましたが、その後株価は99.9%以上暴落し、現在は3ドル未満で取引されており、時価総額は約1700万ドルだ。
このような急落は、売上不振、累積損失、および繰り返される株式発行による株主の持分希薄化などが原因として指摘されている。同社は2024年末時点で1億4,150万ドルを超える累積赤字と、約160万ドルの運転資金不足状態にある。