イーサリアム、ビットマインが200億ドルのETH調達計画で最高値更新目前

イーサリアム(ETH)の価格は、トム・リーが率いるビットマイン(BitMine)の大規模な買い入れ計画を背景に、史上最高値に迫る上昇トレンドが続いている。一方、ビットコインは12万ドル以下のレンジ内に留まる中、イーサリアムへの注目がさらに高まっている。


イーサリアムは13日午後2時10分(日本時間)、コインマーケットキャップで、24時間前比8.53%急騰し4,667ドル(約69万円)で取引されている。

ビットマインはETH購入のため200億ドルに上る資金調達計画を発表した。証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、同社は既存の公募株式販売上限を245億ドルまで拡大し、そのうち200億ドルが今回の増資計画に含まれていると伝えた。これにより、ビットマインは総額245億ドル相当のETHを購入できることになる。

ビットマインの株価は同日5.6%上昇し、ETH/USD価格も同様の幅で上昇した。

暗号資産トレーダー兼アナリストのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ(Michaël van de Poppe)は「イーサリアムは2ヶ月も経たずに100%以上急騰した」とし、「これはビットコインETFの発売時と似た動きだ」と指摘した。また、「ETHが新たな史上最高値を記録した後、一定程度の調整を経るだろう」としながらも、「今回のサイクルではより大きな上昇が期待される」と付け加えた。

暗号資産投資家兼起業家のテッド・ピローズ(Ted Pillows)は、ビットマイン会長のトム・リーをビットコイン大手企業ストラテジー(Strategy)のCEOマイケル・セラーと比べた。

一方、暗号資産取引プラットフォーム「マテリアル・インディケーターズ(Material Indicators)」の共同創業者であるキース・アラン(Keith Alan)は、「イーサリアムは重力を逆らっている」と述べ、現在約3,822ドルの21日単純移動平均線(SMA)付近で買いの機会が現れれば「大きな贈り物」になると評価した。
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