ビットコイン、今年15万ドル突破の可能性が50%以上…来年は下落相場が到来する見込み

キャナリー・キャピタル(Canary Capital)のCEO、スティーブン・マクラーグ(Steven McClurg)は、ビットコインが今回のサイクルで最大27%の上昇余地を残しているものの、来年には新たな下落相場が訪れる可能性があると警告した。

マクラーグは15日のCNBCインタビューで「今年ビットコインが14万ドルから15万ドルのレンジに達する確率は50%以上だと見ている。
その後、来年再び弱気相場に直面するだろう」と述べた。

これは、他の業界関係者が短期的なビットコイン価格の下落を予想していない中で出た発言だ。

18日午前10時15分現在、ビットコインは暗号資産相場サイトコインマーケットキャップで11万7318ドルで取引されており、マクラーグの予測はビットコインの19~27%の上昇の可能性を意味する。

彼は現在のマクロ経済状況に対し懐疑的な見方を示し、「現在の経済状況は全く気に入らない」と明言した。また、連邦準備制度理事会(FRB)が最近の2回の会合で金利を引き下げるべきだったと指摘し、9月と10月の2回の引き下げを予想していると付け加えた。実際、CMEウォッチツール(CME Watch Tool)によると、市場は9月の金利引き下げ可能性を92.5%反映している。

マクラーグは、最近のビットコイン価格上昇の主な要因を現物ビットコインETFの流入と企業の財務戦略に基づく買い入れに求めた。彼は「価格を動かすのはまさにそれだ」と述べ、「小規模な機関だけでなく、大規模な国家ファンドまでが大量に流入しており、保険会社も積極的に関心を示している」と説明した。

一方、一部のビットコイン支持者はマクラーグの弱気相場見通しに同意していない。ストラテジー(Strategy)会長のマイケル・セイラー(Michael Saylor)は6月11日のインタビューで「冬は戻ってこない」と述べ、「ビットコインが0にならない限り、最終的に100万ドルに向かう」と強調した。

また、ビットワイズ(Bitwise)の最高投資責任者(CIO)マット・ホーガン(Matt Hougan)は、7月27日にXに投稿した動画で「2026年にもビットコインは上昇する」と述べ、「今後数年間はポジティブな流れが続く見込みだ」と指摘した。
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