ビットコイン価格の反発が本格的な強気相場を復活させられるか、市場の視線が分かれている。
一部のトレーダーが短期的な反発を背景に追加上昇余地を予測する一方、別のトレーダーは「ダブルトップ(Double Top)」リスクとともに下落転換の可能性を警告している。
27日(現地時間)、ニューヨーク市場開場直後、ビットコインは11万2646ドル(約1659万円)まで上昇し、前日の数週間ぶりの安値から約3000ドル以上回復した。市場反発局面において投資家は、11万2000ドルの支持線がトレンド持続の可否を測る核心的な分水嶺になると見ている。
トレーダー「ビットブル(BitBull)」は、ビットコインが100日指数移動平均線(EMA-100、11万850ドル)を回復したとし、「これは底値形成において非常に重要な水準であり、このレベルを維持できれば11万6000~11万7000ドルまでの上昇も可能だ」と展望した。
一方、最近強気相場の終焉を宣言したトレーダーのローマン(Roman)は「11万2000ドルの支持線が崩れれば、次の支持線は10万2000ドルになるだろう」とし、「現在はダブルトップパターンが確認される雰囲気だ」と指摘した。「今後数日間は追加下落を予想するが、11万2千ドルの支持を完全に回復すれば状況は変わる可能性がある」と付け加えた。
別のアナリスト、レクト・キャピタル(Rekt Capital)は、現在の調整が過去の強気相場と類似した流れを見せていると説明した。「歴史は繰り返さないが、しばしば韻を踏む」と述べ、今回の調整が過去よりも浅く短くなる可能性を示唆した。
市場では、今回の反発が強気相場の延長線上にあるのか、それとも転換点直前の最後の輝きなのかを巡り議論が激化している。レクト・キャピタルは歴史的パターンを根拠に、10月までが弱気転換の期限となり得ると主張する一方、ドナルド・トランプ米大統領のビットコイン顧問であるデイビッド・ベイリー(David Bailey)は「今後数年間、新たなビットコイン弱気相場は起こらない」と述べ、機関投資家の本格的な市場参入がサイクルを変えつつあると強調した。

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