
テザー(Tether)が最近浮上したビットコイン売却説を全面否定した。
7日(現地時間)、ステーブルコイン発行会社「テザー(Tether)」の最高経営責任者(CEO)であるパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)は、同社が依然としてビットコイン、金、土地などの実物資産に利益を再投資していると明らかにした。
アルドイーノCEOは、この日Xに投稿した文章で「テザーはビットコインを1BTCも売却していない」とし「利益をビットコイン、金、土地に配分するという従来の戦略を継続している」と強調した。
今回の発言は、ユーチューバーのクライブ・トンプソン(Clive Thompson)がテザーの2025年第1四半期と第2四半期の会計法人BDO監査資料を根拠に、ビットコイン保有量が減少したとして売却説を提起したことによるものだ。トンプソンはテザーのビットコイン保有量が第1四半期の9万2650BTCから第2四半期には8万3274BTCに減少した点を指摘した。
しかし、Jan3のCEOであるサムソン・モウはこれを反論した。テザーが同時期に「トゥエンティワン・キャピタル(XXI)」というプロジェクトに1万9800BTCを移転しており、このうち1万4000BTCは6月に、5800BTCは7月に送金されたと説明した。また、「当該移転分を反映すると、テザーはむしろ第1四半期より4624 BTC多く保有することになる」と述べ、売却ではなく単純な移動であることを強調した。
テザーは6月初旬にも約3万7000 BTC(約39億ドル相当)を複数のトランザクションを通じてトゥエンティワン・キャピタルを支援するために送金したことがある。トゥエンティワン・キャピタルはストライク(Strike)のCEOであるジャック・マラーズ(Jack Mallers)が率いるビットコインネイティブ金融プラットフォームである。
テザーのアルドイノCEOはこれについて「ビットコインは売却されたのではなく移動されたものだ」とし、「世界がますます不確実になる状況下でテザーは引き続き利益の一部を安全資産に投資するだろう」と付け加えた。
BitcoinTreasuries.NETによると、現在テザーは約10万521 BTC(約111億7000万ドル相当)を保有している。